HPトップ>ひとり旅旅行記>山陰本線完乗の旅

山陰本線完乗の旅(2008年3月9日〜11日)



 08年春旅の第1弾は山陰本線完乗の旅としました。京都駅から日本海沿いに下関駅まで続く山陰本線は乗りつぶしていきまして、残りは西から東萩駅〜出雲市駅、伯耆大山駅〜鳥取駅に盲腸線である長門市駅〜仙崎駅となっていました。これらを完乗すると共に境線の制覇も合わせて旅立ちました。もちろん観光も含めてですから、門司港レトロと松江城のみを当初は考えて、それ以外は後々決めることにしました。

 出発はいつものように六甲アイランドから出る阪九フェリーから。今回のフェリーは「フェリーすおう」ということで、阪九フェリーとしては4隻目ということになりました。やはりというのでしょうか、このフェリーは関西汽船・ダイヤモンドフェリーと比べるとそんなに混まないです。もっとも南港から出る名門大洋フェリーは例によって満席でしょうけれども。。。阪九フェリー側も旅客を獲得したいとみて6月から旅客向けでもある「やまと」「つくし」が配置転換で泉大津から神戸にやってくるようになります。それでも好転するかどうかはわかりませんが。。。まあ僕としてはいつも使うフェリーですのでありがたいことです。
 さて船内はそんなにいっぱいということでもなく、ガラガラということでもありませんでした。六甲山登山ツアーの団体客もいたので少しは賑やかな感じだったと思います。僕としては船内調査とかはもう必要も無いな、と思うくらい乗っていますので暇な船内でした。でもいつもと違う非日常を感じながら朝になります。
 翌朝になってやっとカメラの出番になりました。新門司港に着岸しているフェリーが見えてきましたので電源を入れて液晶画面を覗き込む・・・壊れてる、、、画面が消えているわけではないのですが何本か線が入りまして、使い続けると次第にその線が増えていって見えにくくなるような感じになっていきました。壊れるのは時間の問題。でもまだ旅行は始まったばかりなんだから気になって仕方がないです。。。何とか終わるまで持たせたいので撮影枚数はできるだけ抑えておくようにしました。
 下船して送迎バスは2台やってきては小倉駅へ。小倉駅に着いて僕がまずしたことはセブンイレブンを探しました。なぜならばセブンイレブンにはデジカメをプリントできるコピー機があるので、それを使って写真の画自体には問題がないか確かめたかったからです。ぐるぐる回ってはやっと見つけまして早速プリントしました。すると何も問題なく無事に撮れているとわかってホッとしました。
 安堵して門司港に向かいます。
ニューながと おーしゃんいーすと
 門司港駅に着いたのは通勤ラッシュの最中である8時半でした。門司港ではその雰囲気を味わいつつ、九州鉄道記念館にもよっておくことです。開館時間が9時からですのでそれまでは港を散策することにします。日中ならば混雑するであろう門司港もこんなに朝早くだとさすがに少なかったです。その方がゆっくりできるのですが、まだ潮風が冷たいこともあってどことなく寂しげな雰囲気でした。こういう中で「バナナマン」っていうキャラクターを見つけたのですが、さすがに浮いていました笑。
静かな朝の門司港レトロ ちょっと恥ずかしげなバナナマン
 時計は9時を回りましたので九州鉄道記念館に行きます。入り口からSLが待ち構えていまして、貴重な車両などもたくさんありました。建物の中では僕としては非常に嬉しいヘッドマークがたくさんあったのでハイテンションです。でも、展示物が少ないのですぐに全部見終わってしまいました。物足りないなあと感じつつ後にします。
C59 1号 EF10 35号 ED72 1号
キハ07 41号 クハネ581−8号 クハ481−603号
「あかつき」(京都〜長崎) 「さくら」(東京〜長崎・佐世保) 「明星」(新大阪〜熊本)
「みずほ」(東京〜熊本) 本物さながらのシミュレーター 九州鉄道会社の本社を利用した記念館
 その他、海峡ドラマシップの無料ゾーンなどにも行きましたが、ちょっと予定よりも早く門司港観光を終えてしまいました。時間が余りすぎては仕方がないので一旦小倉駅に戻り、何もすることは無く下関駅に向かいます。予定では下関駅では乗換えくらいしか考えていませんでしたが、時間が作れたということでちょっと改札を出てみました。するとコンコースにこれまたヘッドマークの陳列が、、、間もなくブルートレインが無くなるという事でイベント的なことをしているのだと思います。
「なは」(京都〜熊本) 「彗星」(京都〜大分) 「富士」(東京〜大分)
「みずほ」 「はやぶさ」(東京〜熊本) 「さくら」
「あさかぜ」(東京〜下関) 「いそかぜ」(小倉〜益田) かつて山陰本線を走った証
 下関から日本海側に沿ってひたすら東に向かいます。東萩まで萩旅行の去年の秋と同じルートですので少々味気なく・・・ですので、時間を調節して盲腸線でもある仙崎駅に寄っておきました。当初は予定になかったのですが、仙崎駅に行ったことによって今回の旅行で山陰本線を完乗させることができます。長門市駅〜仙崎駅は2.2kmと短いのですが、本数が1日6往復程度と少ないですし、山陰本線の本数自体が少ないので時間に余裕がないと難しいと思います。
 仙崎は詩人金子みすゞの出身地です。JR西日本も下関駅あるいは新下関駅から仙崎駅まで「みすゞ潮彩号」という観光列車を走らせています。仙崎を観光するだけならばゆっくりはできるんですけれども、先を急ぐとなるとどうしてもとんぼ返りになってしまいます。。。また仙崎へは来ることはあると思いますのでそのときに・・・
どことなく懐かしい雰囲気の駅舎 改札口はレトロな雰囲気でした 無人駅ですがスタンプも置いてます
 とんぼ返りしては長門市駅で1時間ほど待ちます。昼食は食べていませんのでコンビニでも、と思ったら何もありませんでした。仕方がないので長門市駅周辺を軽く散策しては時間を潰します。
 17:12発の電車に乗って再び東へ向かいます。東萩駅で15分ほど停車しましたので一旦改札を出ては駅スタンプを押してまた乗り込んでは東へ東へ。益田駅と浜田駅で乗り継いで、今夜の宿である松江駅には22:35に到着しました。
 松江駅前のコンビニでやっとまともな食べ物を手にしては、松江アーバンホテルにて一夜を明かします。
ごく普通のホテルでした
 3月11日。今日も良い天気です。せっかく松江に泊まったのだから松江城に行かないともったいない、ということで少し早起きしては松江城に向かいます。松江城まではかなり遠いですからバスを使えばいいのだと思いますが、ちょっと使いにくい時間帯なので歩いて向かいます。9時半頃に松江城に到着しては登ります。やはり現存天主は登りがいがありますよね。造りも当時のままですから、色々と勉強になります。
山陰地方の名城「松江城」 珍しい踊り場もあります
 11:41発に乗って松江を後にしました。米子駅で昼食の駅弁を買っては境線を行きます。境線は鬼太郎列車で有名になりました。車両も鬼太郎であれば各駅も鬼太郎キャラクターの駅になっています。廃線の危機は鬼太郎によって救われたみたいです。45分ほど乗っては終点の境港駅に到着しました。
 多くの人は鬼太郎関係の場所へ足を向ける中、僕は港へ行きました。駅弁を食べるためですから笑。でも13時半になってやっとありつけたのですからおなかはぺこぺこです。。。米子駅で買った駅弁は「かにちらし寿司」。この旅で唯一贅沢な食べ物でした。付け合せは「しじみの有馬煮」「若布の佃煮」「奈良漬」でした。隠岐汽船の「フェリーしらしま」を見ながら、穏やかな日差しと心地よい潮風の元で食べる駅弁は最高のスパイスでした。
境線名物の鬼太郎列車 車内にも鬼太郎 ずっと睨まれてました笑
隠岐汽船「フェリーしらしま」 「かにちらし寿し」 カニがぎっしりでした
 境港での滞在時間はたったの50分です。ですから、駅弁を食べるとすぐに観光に移ります。とはいっても、時間がありませんので怪しげな妖怪神社のみですが。。。神社といえば建物があってご神体があったり何かしらの雰囲気があるはずなのですが、妖怪神社は特に神社らしい神社はなく、ただそこに存在しているような感じだけでした。。。でもせっかくなのでおみくじを引きました。
 なんとなくよくわからないような。。。時間が来たので駅に戻ります。途中の郵便局で見かけたのですが、ここで手紙を出すと妖怪の風景印を押して送ってくれるとのこと。風景印っていうのは面倒なものだと思いますので、一般的にはあんまり宣伝しないのですがここでは積極的だなあと思いました。再び米子駅に戻ります。混雑していた行きと違って戻りの乗客は少なかったです。今回は青春18きっぷを使った理由もあるので境線を往復したわけですが、もしも青春18きっぷがなければバスを使って松江駅から境港まで移動したと思います。なぜならば乗車時間は40分でですが、JRだけだと100分もかかるからです。もっとも1日1往復しかないので手段は限られますが。。。
妖怪神社 このようなブロンズ像が多数 ポストの上にも鬼太郎
 米子駅を15:06に出てはあとは帰るだけです。大山の美しさに惚れ惚れしつつ・・・鳥取に到着してはこれで山陰本線を完乗したということになりました。余韻に浸る間もなく4分後に発車ですのであわただしく乗り継ぎ、そして浜坂駅で小腹が減ったので近くの商店で食べ物を購入。そしてまた電車に乗り込み、暗くなったし乗ったままでわかりにくい餘部鉄橋を越えては城崎温泉駅で途中下車します。当初は和田山駅まで行ってダイヤの遅れだとかを防ぐために70分の待ち時間を設定したのですが、和田山駅って何もないので70分はもったいないだろうと思って城崎温泉駅で途中下車しました。その代わりに和田山駅で3分しか余裕はないのですが。。。
 改札を出ては「さとの湯」足湯に入ります。この季節の19時半では寒いし寂しいですね。。。まあ足湯を楽しめたということで非常に満足です。これぞ途中下車の醍醐味でしょう。
 20:29発の電車は2つ先の豊岡駅が終点です。「・・・何か不思議だよなあ」と思いつつ、「ピン!!」とひらめいたのは特急の折り返し車両では?と思いました。その結果、特急「北近畿」がやってきてはそのまま普通電車として豊岡行きになりました。たったの12分でしたが、リクライニングもできるし乗りドクでした。和田山駅でも無事に播但線へ乗り継ぐことが出来ては、車内で浜坂駅で購入したカップ酒にて山陰本線完乗を改めてお祝いしながら帰路についたのでした。
20時前の足湯は誰もいません 「北近畿」車両で豊岡へ






Copyright(C) mottakun、2002→、HPトップ