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高山本線冬の旅(2008年1月16日〜17日)




 ひとり旅歴は長けれども冬に青春18きっぷを使ったことはありません。理由は寒いから、そして期間も短いから。まあ今回は使ってみようということで初めて買ってみました。そして12月には千葉県を一周しまして、今回は冬らしく雪景色を目的に、まだ未踏破線であった高山本線(富山駅〜岐阜駅)の制覇に向かうことにします。とはいえども観光の主目的地は高山ですので、ついでに制覇しておこうかな、という気分でした。
 始まりは梅田発の夜行バスにて。目的地はまずは富山へ。高山本線は本数が非常に少なく、運転間隔も長いので日帰りではまずは不可能です。参考に富山まで、あるいは高山までは朝イチで行ってもおやつの時間に着きます。夜行バスは久しぶりですね。何度も乗っているけれども、3列シートの真ん中は初めてです。ネットで予約するとコンビニで発券するまでどこの席になるのかはわかりません。まあ便利なんですけれどもね。。。発車しては京都駅を経由して0時を周った所で草津SAで休憩→消灯。夜行バスって寝付けないですよね。やっと寝付けたと思ったらちょっとした揺れで目が覚める。隣のおばさんが真夜中にごそごそして肘にあたっては目が覚める。。。5時過ぎに富山駅着です。実質の睡眠時間は3時間もありませんでした。。。バスから出ると富山の町並みは雪景色。これが立山を目指した半年前とは違った光景でした。


 富山駅を出るのは8時。まだまだ時間があるのですが早いところ高山に着いた方がいいかなと思って6時に出る始発の電車に乗っては外を見る。「・・・・(絶句)」乗った電車が金沢方面に向かっていて違っていました。僕としては珍しいミスです笑。まあ仕方がないのでコンビニで買った朝食を食べつつ。。。


 富山駅に戻ったらやっぱり時間が余りますので、赤字廃線になった富山港線をLRT化にした富山ライトレールに乗りました。LRT(ライトレールトランジット)は低床路面電車です。段差を極端に減らしているので車椅子でも乗りやすいことで全国各地に導入されています。LRTに乗るのは初めてですが、普通の電車とは違いはすごい現れていましたね。一番良かったのは揺れがほとんどないことです。でも2両編成というのは通勤時間では足りないくらいで、こんな田舎の街でまさかの牛ぎゅう詰めにされましたとさ笑。LRTには乗れたんですが、実は全線制覇ではありませんでした。乗っているうちに時間が迫ってきて焦るくらいです。結局、途中の駅で降りて引き返したのですが、富山駅を出る20分前でした。路面電車は車の渋滞にも拘束されるんですな。。。


 富山駅を出て高山本線を南下します。市街地では雪がすごいので山に囲まれる高山本線でも雪がすごいんだろうなと期待しつつ。。。するとなかなか眺めのいい車窓でした。このシーンをユーチューブにて。



 猪谷駅でJR西日本とJR東海で営業担当が変わります。猪谷駅からJR東海区域側の角川駅というところまでは平成16年の台風で去年の9月まで不通になっていました。新幹線を重視するJR東海だからこんな地方のローカル線なんか切り捨てるだろうと思っていたら復旧ですよ。電車好きの間では誰もが驚いた話なのでした。
猪谷駅、ホーム内積雪は130cmでした。

 猪谷駅を出ると雪は一層深くなりました。外は寒いだろうけれども、電車の中ではそんなことは関係ない。飛行機から見た沖縄の海に匹敵するほどの美景に無意識に何枚も写真を撮っていました。この景色が見たかったんだと思うと、寝不足なんか一気に吹き飛んで行きましたね。写真の出来上がりはあいにく車内の照明が写っているので満足はしませんが。。。


 猪谷駅を出てから40分後。山間を抜けて家がたくさん見えるようになると飛騨古川駅に到着です。駅写真のご覧の通り雪はなくなっています。40分しか見れない美景でした。


 飛騨古川も高山や下呂に匹敵する観光地。でも多くの観光客は南の名古屋から来ますので、一番北にある飛騨古川は、冬のオフシーズンも重なってちょっと寂しい雰囲気でした。でも、僕は静かな街めぐりを望んでいますのでこれでいいんです。

飛騨古川は白壁土蔵が並ぶ街です
飛騨牛は塩コショウが絶妙でした
 1時間ほど散策して高山に向かいます。・・・の15分後に高山着です笑。

 高山といえば春と秋の高山祭りで有名です。あとは・・・いつも思うんですけれども、嵐山にしろどこそこの観光地にどっと人がやってくる理由がさっぱりわかりません。そんな感じで高山も町並みとか雰囲気が好きな人でなければあんまり行きたくはないと思いますね。“観光地だから”ということで無理して行く必要はないですハイ笑。駅前にはバスターミナルがあります。そこで見たバスが「新穂高温泉」行き

これがあの穂高へ行くバスか、と久しぶりに心がときめいたもんです。ちょうど発車する時間。乗り込みたいという衝動を抑えて見送りました。何せ片道90分かかります。時間が非常に足りませんので、穂高温泉に着いて、2階建てロープウェーに乗ることができなければ穂高の山々を見ることも出来ません。青春18きっぷ旅はつらいもんです笑。時間的に昼食なので食べます。古い町並みを歩いていると飛騨牛を使った牛丼と飛騨ラーメンが付いたものがありましたので食べます。飛騨牛はとろけるというよりもしっかりとした味でしょうか・・・まあサーロインステーキとかだったらまた別の感想でしょうね笑。


 お店を出ては斐太高校へ向かいます。この高校はドラマ「白線流し」のモデルとなった高校です。卒業生が男子は制帽のゴム、女子はスカーフをつなげて近くの川に流すというもの。まあそれだけですけれどもね。。。一応ドラマの白線流しが好きだったのでこれで松本に続くロケ地訪問を果たしました。


 そして高山祭りの山車が展示されている会館へ。入館料は820円です。高いなあと思いつつ、ドアを開けるといきなり記念撮影です。ヘップの観覧車と同じアレです。ひとり旅で撮られるのはどうかなあと思いつつ、、、さて肝心の山車は勉強になりましたが、犬山の山車と造りが似ているなあと、それだけです。でも820円の価値があるか、というとあんまりないですね。高くても500円だろうと思いつつ、、、まあこれらの入場料はきっと高山祭りの運営費にもなっていると思うのでまあいいかなと思いました。


 〆は高山の古い町並みを見ては終わりです。写真では人が誰もいないでしょうけれども、その後ろは冬の平日であるにもかかわらず人が多かったです。Yoshidaさんが行った時は観光地しすぎだと怒っていたくらいですので、このようにオンシーズンの高山はすごくひどい街になっていることだろうと思います。


 次いでは下呂温泉へ。日本3名泉のひとつで美湯で知られています。前回は足湯だけでしたが、それでもスベスベになっていて驚いたのですが、今回はじっくりとつかります。
 下呂温泉の名物は川の露天風呂でしょう。さえぎるものが一切ないので橋の上から見られまくりです。でも24時間自由に入れますので入りたい人は夜中にこっそりとやっているかもしれません笑。


 僕はそんな勇気はありませんので公衆浴場の「白鷺の湯」へ。入浴料は300円で安いです。が・・・ロッカーは有料の100円、ドライヤーも50円玉で3分。飲み物も観光地価格で130円。シャンプーやボディーソープはなしですからケチですね。。。50円玉なんか用意できるか、と思いつつ。。まあ入っていた人は少なかったのでのんびりとできました。


 あとはひたすら6時間かけて明石までひたすら帰るのみ。6時間ですよ。。。高山本線を走破するには各停最速で7時間もかかるんです。でもローカル線は人が少なくてのんびりとできるので非常に気持ちよかったです。次に高山へ行く時は・・・穂高だな、、、







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