HPトップ>ひとり旅旅行記>原付ツーリング兵庫北部アタックの旅
はじめに | ||||||||||||||||||
年中全国を舞台に旅している僕ですが、移動手段は何も電車・バス・フェリー・飛行機だけではありません。原付バイクにまたがりこれまた各地に巡っています。とは言っても移動範囲は兵庫県内が大部分ですが・・・それでも1回の移動距離は短くはなく100kmを越えるのが普通になっています。 過去に旅行したしたルートをあげると ・淡路島一周を3回 ・大江山を越えて天橋立まで ・国道372号線より京都市内入りを3回 ・奈良駅まで往復 というように、スピードに制限がある原付らしからぬ距離を走っています笑。 そして原付旅をする際のひとつの目的地として「道の駅」があります。道路のオアシスとも言うでしょうか、休憩施設として各地に設けられ、そこで町おこしの手段として、駅周辺の地元で作られた野菜や地元で作成された工芸品など地産品を販売しているところが多いです。しかしそれだけではなく、スタンプラリーなどのイベントを各駅共同で開き、多くのドライバーやライダーが訪れてきますので人が少ない地域に設けられることが多い道の駅でも家族連れでにぎわうのも特徴です。現在は全国で845駅が登録されています。 僕も原付デビューしたその年のうちに道の駅の存在を知り、初めて行ったのが「みき」でした。次いで行ったのが「R427かみ」となり、どちらも自然に囲まれた中にある駅でしたので一気にはまるきっかけとなりました。その後、「みき」は兵庫北部へ行く際に飲み物を購入するなど前線駅となり、「R427かみ」も1年に1度は行かないと気が済まないお気に入りの駅となりました。制覇していった道の駅数は年々増え続け、06年10月7日までの間に制覇した兵庫県内の道の駅数は28駅中20駅になりました。(「はが」「山崎」「あさご」「ちくさ」「村岡ファームガーデン」「但馬楽座」「みなみ波賀」「しんぐう」「R427かみ」「あおがき」「あわじ」「みき」「うずしお」「播磨いちのみや」「宿場町ひらふく」「とうじょう」「北はりまエコミュージアム」「あいおい白龍城」「淡河」) 今回は兵庫県北部の最北端にある「神鍋高原」と「あゆの里矢田川」を重点に「やぶ」と「フレッシュあさご」も制覇することにしました。また、コレクションの1つとなりつつある「記念きっぷ」を購入し、一気に8駅を手にする事を目論みました笑。 |
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激走 | ||||||||||||||||||
事前に所要時間を試算すると神鍋高原まで5〜6時間ほどかかると思い、6時半に出発しました。思いのほか信号にあんまりつかまらなかったので順調に県道65号線→県道43号線→県道23号線→国道312号線と進んで北上開始しました。前夜に雨が降ったらしく、生野付近で路面が濡れていましたので、ペースを落として運転。8:28に但馬地域で最初の道の駅となる「あさご」に到着しました。まだ営業準備中でしたのできっぷは手にすることができず、とりあえず次の駅へ。途中で竹田城を見ながら、9:14に「やぶ」に初到着。こちらはまだ閉まっていました。またまたやむを得ず「神鍋高原」に向かいます。国道9号線から国道482号線に針路を変え、9:50に植村直己冒険館前に到着しましたが、11時に神鍋高原に到着の予定でしたのでちょっと早すぎると思い、入館することにしました。 | ||||||||||||||||||
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植村直己は1941年生まれで日本が誇る冒険家(もっとも本人は「冒険家」とは言いたくなかったらしいですが・・・)です。日本人として初めてエベレストの頂上に立ったほか、世界初の5大陸最高峰登頂者でもあります。ちなみにそれぞれの最高峰はヨーロッパ:モンブラン(4807m)、アフリカ:キリマンジャロ(5895m)、南米:アコンカグア(6960m)、アジア:エベレスト(8848m)、北米:マッキンリー(6914m)です。年齢にして25歳から29歳までの5年間という驚異のスピード登頂となります。特に25歳の時は7月にモンブランを登頂したかと思ったら、10月にキリマンジャロを登頂し、29歳の時は5月にエベレスト、8月にマッキンリーを登頂してます。そのほか、北極点を犬ぞりで単独で行ったり、アマゾン川6000kmをイカダで下ったりもしています。温厚な人柄で多くの人たちに親しまれ、輝かしい履歴を残しましたが1984年に世界初の冬季マッキンリー登頂成功後に消息を絶ってしまいました。 冒険好きな僕としては、植村さんの存在は当然のごとく知っていまして、テレビで「マッキンリー」という言葉が出てくるだけでもピン!となってしまうほどです。記念館もいつかは行きたいと思っていましたからちょうど良かったです。 冒険館ではまずは映像ホールに通されまして、一生涯を17分で放映されています。冒険している様子など貴重な映像ばかりでした。そしてそれぞれの冒険で実際に使われた道具などの展示物を見まして、外には横に10m移動する形のクライミングウォールがありましたのでチャレンジしてみました。当然ながら初めてです。壁はまっ平らになっているのではなくて仰け反る形にもなっていますので、最初は順調でも徐々にきつくなり、残りわずかになると握力も無くなって来まして、それでも踏ん張っているとあと30cmで指がカクカクになって力尽きてしまい、足をついた地点を見ると何とかゴールはしたものの微妙なものでした笑。そしてしばらくは握力がない情けない腕となりましたが、これでクライミングというものは、そう簡単に出来るものではないとわかりました。 企画展示室では植村直己冒険賞を受賞した永瀬忠志さんの企画展をやっていました。リヤカーで世界各地を歩いた人です。実際に使われたリヤカーやボロボロになったシャツなどが展示されておりそれらがすさまじい旅を物語っています。 |
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色んな感動と勇気をもらい11:00に後にしまして15分後に道の駅「神鍋高原」に到着しました。 神鍋高原は冬はスキー、夏はパラグライダーなど年中スポーツが楽しめる高原です。この道の駅には温泉もありますので、僕としては兵庫の軽井沢と名づけたいと思います笑。神鍋高原は父親の知り合い同士が家族そろって泊りがけでスキーをする場所です。もっとも15年以上前の話ですが、毎年のように滑っていました。でもスキーがタテマエであって、ホンネはかに鍋を食べに来たかったんでしょう笑。しかし、いつの間にか行くことはなくなり、小学校や中学校での野外行事もハチ高原となって、神鍋高原は自然に遠ざかっていましたから本当に久しぶりです。もっとも神鍋高原は雪が積もることがハチ高原よりも少ないので学校側としては必ず滑られるハチ高原の方がよかったのでしょう。 さて、神鍋高原ではまず温泉「ゆとろぎ」に入りました。ここまで5時間走っていますので疲れましたからね。ジェットバブルを利用して腕や足を丹念にマッサージしては気持ちよかったです。1時間半ほど休憩して「あゆの里矢田川」に向かいます。 |
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「神鍋高原」と「あゆの里矢田川」は、蘇武岳麓を挟んで存在するため、かつては「但馬楽座」辺りまで戻って国道9号線経由で行く必要があるので50kmが余分に必要でした。しかし、2003年11月8日に蘇武トンネルが完成し、2つの駅は行き来がしやすくなりました。それは同時に神鍋高原とハチ高原が近くなったことを意味します。 トンネル部分の距離はなんと3692m。今までにない長距離に走行中は緊張しました。幸いなことに後ろからやってくる車は5台程度と少なかったので無事に通り抜けられました。ちなみに原付で5分かかりましたが、歩道も設けておりますのでここを歩いたら何分かかるんでしょう。。。 |
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その後は、各休憩時間が10分ほどで一気に道の駅を制覇することになります。また、「やぶ」と「あさご」もきっぷを手に入れるために再び訪れました。 | ||||||||||||||||||
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「やぶ」の日付は潰れているのですが、セルフでやる必要があったので力加減が分からずぎゅっと押してみたらこんな感じになってしまいました。。。 なお、きっぷは他にも開催中の国体記念として以下の2枚もサービスでもらいました |
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「フレッシュあさご」は高速道路上の駅なのですが、国道312号線を走っていると小さな紙に書かれた目立たないくらい小さな案内板から行けます。ちゃんと駐車場も用意してあるのですがその数は少ないですし、道の駅へいく道幅が1車両しか通れないほど非常に狭く、高さがあんまりないJR播但線線路の下を潜るためあんまり積極的に宣伝はしたくないみたいです。 フレッシュあさごを制覇して今回の道の駅めぐりはここまでにして帰路につきました。今日と昨日は秋祭りのシーズンらしく、道中でいろんな布団屋台を見かけました。田舎に昔から伝わる、祭りというものはいいですね。 19時半前に家に到着し、走行距離はちょうど300km。いずれも過去最長時間と距離を記録して今年の原付旅はシーズンオフになりました。 |
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終わりに | ||||||||||||||||||
こうして13時間300kmの原付旅を終えたわけですが、道路に所々設けられている温度計を見ていると気温は19℃か18℃がほとんどでした。しかし、走行中の体感気温はもっと寒くなるわけですからジャンパーを着ていて正解でした。 所要時間も当初は5〜6時間かかると見ていましたが、信号がほとんどない道路を走ったためか10km以上走りっぱなしというところも時々あったので「フレッシュあさご」から家まで2時間というかなり早いスピードでたどり着けました。でも、握りっぱなしの手は握力がちょっとなくなりかけていましたので、もう少し鍛えないとダメだなと思いました。 今回で4駅新たに制覇したことになり、これで24駅になりました。兵庫県の残る道の駅は「いながわ」「東浦ターミナルパーク」「丹波おばあちゃんの里」「但馬のまほろば」のみとなりました。以前からあった「いながわ」を除いて3駅は最近供給開始し、07年3月には「ようか但馬蔵」が供給開始されるように、これからも増え続けることでしょう。 今回だけではなくいつもよく見るのはのはバイクを停める場所が設けられておらず、ライダーたちはどこに停めたらいいのかわからないのであちこちに停めていました。あえて設けていないのかわかりませんが、狭くてもいいので設けて欲しいなと思います。 次の道の駅巡りは来年になります。「ようか但馬蔵」の位置がまだわかりませんが、「丹波おばあちゃんの里」と「但馬のまほろば」と共に一気に制覇したいと思います。 (06年10月9日) |