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寝台急行「銀河」運賃表

残念ながら08年3月14日をもって廃止となりました
このページでは2004年2月8日にアップものをそのままにしています



 はじめに
 寝台急行「銀河」は東京駅と大阪駅を結ぶ夜行列車です。「銀河」の登場は、昭和24(1949)年11月20日という非常に伝統的な夜行列車となっています。なお「銀河」という愛称は急行としては日本初ということです。55年という長い歴史の間、鉄道関係では東海道新幹線が開業したり、国鉄が民営化されてJRとなったりと大きな変動があり、「銀河」自身も「明星」(東京〜大阪)と併合したり、姫路まで延長運転するなどがありましたが、古くなった車両を変えたりするだけで壊滅的な打撃を受けるようなことはほとんどなかったようです。現在でもダイヤ改正ではほとんど影響はなく、遅すぎない時間に発車し、早すぎない時間に到着するというメリットは生かされています。ここ数年で次々と格安夜行バスが登場し、運賃では12000円ほどの差が出ていますが、翌日の体力を考えると選択肢の一つに入れても良いのではないかと思います。
天の川を模した美しいデザインのテールマーク
注)「銀河」の機関車にヘッドマークを掲げるのではなくて、寝台車の最後尾に付いています。

 寝台急行「銀河」の運賃表

営業キロ(急行料金の計算は小数点を繰り上げる。)
東 京 6.8 28.8 46.5 83.9 104.6 126.2 146.2 180.2 366.0 396.3 445.9 503.6 513.6 552.6 556.4
品 川 190 品 川 22.0 39.7 77.1 97.8 119.4 139.4 173.4 359.2 389.5 439.1 496.8 506.8 545.8 549.6
横 浜 480 400 横 浜 17.7 55.1 75.8 97.4 117.4 151.4 337.2 367.5 417.1 474.8 484.8 523.8 527.6
大 船 820 650 320 大 船 37.4 58.1 79.7 99.7 133.7 319.5 349.8 399.4 457.1 467.1 506.1 509.9
小田原 1450 1280 950 650 小田原 20.7 42.3 62.3 96.3 282.1 312.4 362.0 419.7 429.7 468.7 472.5
熱 海 1890 1620 1280 950 400 熱 海 21.6 41.6 75.6 261.4 291.7 341.3 399.0 409.0 448.0 451.8
沼 津 2210 1890 1620 1280 740 400 沼 津 20.0 54.0 239.8 270.1 319.7 377.4 387.4 426.4 430.2
富 士 2520 2210 1890 1620 1110 740 320 富 士 34.0 219.8 250.1 299.7 357.4 367.4 406.4 410.2
静 岡 3260 2940 2520 2210 1620 1280 950 570 静 岡 185.8 216.1 265.7 323.4 333.4 372.4 376.2
名古屋 6090 5780 5460 5250 4940 4620 3890 3570 3260 名古屋 30.3 79.9 137.6 147.6 186.6 190.4
岐 阜 6300 6300 6090 5780 5250 4940 4620 4310 3570 570 岐 阜 49.6 107.3 117.3 156.3 160.1
米 原 7140 6830 6620 6300 6090 5780 5250 4940 4620 1280 820 米 原 57.7 67.7 106.7 110.5
大 津 7980 7670 7350 7140 6620 6300 6090 5780 5460 2210 1890 950 大 津 10.0 49.0 52.8
京 都 7980 7980 7670 7350 6830 6620 6300 6090 5460 2520 1890 1110 190 京 都 39.0 42.8
新大阪 8510 8510 8190 7980 7350 7140 6830 6620 6090 3260 2520 1890 820 650 新大阪 3.8
大 阪 8510 8510 8190 7980 7350 7140 6830 6620 6090 3260 2940 1890 950 740 180 大 阪
運賃(乗車券)


急行料金(急行券)
50キロまで 530円
100キロまで 730円
150キロまで 950円
200キロまで 1050円
201キロ以上 1260円
 
寝台料金(寝台券) サイズ(長さ×幅×高さ)cm
A寝台 上段 9540円 185×88×92
下段 10500円 193×93×113
B寝台 上段 6300円 195×70×95
下段 195×70×111

 寝台急行「銀河」は全車寝台席のため、乗車するには
1、乗車券
2、急行券
3、寝台券
 の3種類のきっぷが必要となります。つまり、乗車券+急行券+寝台券=必要な運賃料金ということになります。大阪駅から東京駅までB寝台を利用した場合はそれぞれ、
1、乗車券(8510円)
2、急行券(1260円)
3、寝台券(6300円)
 ですので、合計して16070円ということになります。
 たとえ乗車する駅が1駅であっても急行料金と寝台料金を支払わなければなりません。
 「銀河」の運行ダイヤ
下り
(東京発大阪行き)
上り
(大阪発東京行き)
東京 23:00 大阪 22:22
品川 23:08 新大阪 22:28
横浜 23:26 京都 22:58
大船 23:42 大津 23:09
小田原 0:15 米原 23:53
熱海 0:37 名古屋 0:58
静岡 1:55 富士 4:29
岐阜 5:01 沼津 4:50
米原 5:46 熱海 5:10
大津 6:33 小田原 5:32
京都 6:44 大船 6:03
新大阪 7:13 横浜 6:18
大阪 7:18 品川 6:35
東京 6:42

いずれも終着駅以外は発車時間です。
平成18年3月18日からのダイヤ改正に対応しています。
「銀河」に望むこと
 いくら体力的に良くても高額だと利用しづらいのが一般的な考えです。東京〜大阪の片道分で夜行バスのドリーム号だと往復できますし、3900円の格安バスだと2往復できます。乗車券と急行券は性格上やむを得ませんが、どうしても納得できないのが6300円という高額な寝台料金です。「銀河」に限らず多くの夜行列車ではこの寝台券の高額さが、遠ざける原因にもなっていると思います。一般的なホテルの宿泊料金と同じと考えれば良いのですが、「特急」「急行」という列車では、それぞれの料金が必要となり、結果として「特急・急行料金」+「寝台料金」では、ホテルの宿泊料金よりも高額になる場合もあります。しかし、多くの列車では何らかの割引制度を設けていますが、「銀河」の場合は、片道600km以上による乗車券の往復割引も大阪〜東京の単純往復だけでは何もありません。ただ1つあるとすれば大阪からディズニーリゾートへのパック旅行の中で、夜行バスの基本プランからいくらか割り増しで「銀河」が利用できるといった感じです。
 多くの人が「銀河」に望むことは「なは」や「あかつき」にある寝台料金不要の「レガートシート」の設置だと思いますが、僕はレガートシートよりも寝台料金を値下げして欲しいと思います。レガートシートでは「ムーンライトながら」の利用者が「銀河」に流れた結果、「銀河」の格が下がってしまうと思うからですね。格が下がってしまえば廃止しても構わないという声が出てくる恐れがあるからです。要するに、大衆化よりも伝統を守っていって欲しいですね。






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