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2003年春旅 伊勢編(2003年3月28日)


 はじめに
 2003年春旅の2発目は小学校の修学旅行以来に伊勢神宮へ行くことにしました。
 今思えば、修学旅行臨時列車はすごかったなあと思います。京都駅を経由し、なぜか修学旅行の感想文に「京都駅ででっかい京都タワーが見えた」と書いていたのを覚えています。当時から京都贔屓だったんですねえ笑。まあ歴史通になってからあこがれの都市=京都になっていたので、当然ですが・・・。たぶん先生も「なんで京都タワーを知ってるんだ?」と驚いていたと思います笑。まあ当時から地理歴史の知識量はかなりあったんでしょうね。
 明石→伊勢までの基本スケジュール
 明石(5:42)→草津着(7:37)→同発(7:41)→柘植着(8:28)→同発(8:31)→亀山着(8:53)→同発(9:03)→伊勢市着(10:22)
 明石→伊勢
 明石から伊勢までは近いようで意外と遠いです。基本スケジュールを見ていただいたら分かりますが、片道5時間近くもかかります。時間がかかる理由は、草津〜伊勢市まではゆっくりとした速度の電車であり、快速もありませんので必然として時間がかかってしまうわけですね。
 さて、当日5時すぎの電車。実は始発なんですね。始発はどうでもいいんですが、4時半に起床目標になります。ひとつ遅れると今度はラッシュに巻き込まれた上で、伊勢に到着は昼過ぎになってしまうわけです。起きれるのだろうか・・・前日迷いに迷いました。結局は徹夜になってしまいました笑。
 時間が来たので服に着替えて、まだ真っ暗な中、歩いて駅に向かいました。余裕だろうと思ったら意外と時間が足りないかも?というわけで最初から走ってしまいました笑。途中でゆっくり向かう通勤の人が居ましたので気になりましたが、このくらいのスピードでも間に合うんやで、と背中から無言のアドバイスを受け取り走るのをやめました笑。おかげさまで駅前のコンビニで買い出しできるほど余裕がありました。駅に着いたらみどりの窓口が開かれる所でした。駅員さんが「おはようございます」とあいさつしているのを初めて見ました。地元の駅は無愛想な駅員さんが多いのであまり好きじゃないんですけどね。24時間勤務だそうなので、駅に寝泊りしていたのでしょう。寝癖があったのはご愛嬌でした笑。
 さて、始発の電車。さすがに窓側に座れるだろうと思うでしょう?ところが甘くなかったです。結構な人の入りでようやく座れたって感じです。テレビでやっていましたが、早朝通勤はひそかなブームなそうです。
 さて、一番列車の明石駅。到着と同時に隣のホームにはムーンライト九州が到着しました(5:42)。快速ですが終点の京都まで全席指定です。ムーンライトながらみたいに途中で半分が自由席にしたり、始発から半分を自由席にしていたら僕も乗っていたでしょう。さて、その日、ホームで待っているある若い人がいました。まさか乗るのか?と思って見ていました。ドアが開くと同時に乗り込むようでした(以下、車掌とのやり取り会話の想像・・・)「君!指定席券持っているのか?」「持っていません」「じゃあ乗れないよ」「デッキでもいいです(とデッキを指さす)」「だめだって」と、発車合図の笛を吹く。ドアが閉まり、呆然と列車を見送る若者・・・そして僕が乗っている電車も出発しました。と同時に、今日のスケジュールが最初から全て崩れたようで見ていてかわいそうでしたが、全席指定の意味をわかっていれば最初から崩れることはありませんでしたので、今後の旅行計画を立てるためのちょっとした勉強になっていたと思います。
 さて、電車は順調に過ぎて行きました。ところが草津が近づくにつれて次第に混み始めました。混むと同時に乗降時に時間がかかって、少しずつダイヤがずれて行きました。その結果、草津には、乗り換え時間1分しかないという絶望的な状況でした。「せっかく早起きしたのに・・・」と諦めかけていましたが、天は我を見捨てなかった。何と草津駅で信号の故障により、下り線が特に遅れているようです。信号の故障ということは、草津線にも影響があってさらに遅れています。その結果、10分遅れで草津駅を予定通り(?)に出発できました。「でも接続の柘植駅が・・・」そうです。10分遅れということは、柘植駅での接続に間に合うはずがありません。しかーしまたも奇跡が。なんと柘植駅でも待っていてくれました。「信じられん!!」と絶句したのには言うまでもありませんね笑。関西本線の山を越え、亀山駅で再び乗り換えですが、ここでも待っていてくれて、伊勢市に着く頃にはとっくに予定通りに追いつきました。このように奇跡だらけの往路でしたが、心臓に悪いので、できたら2度と経験したくないです笑。
 おかげ参り

 伊勢神宮に参拝することを「おかげ参り」と言います。漢字では「御蔭参り」と書きます。歴史の授業においては伊勢詣よりも御蔭参りと書かされます。死ぬまでに一度は行きたい御蔭参りと言われるほど、数ある神社の中では最高峰に位置すると見てもいいでしょう。
 さて、到着後「外宮」に向かいました。外宮は豊受大御神(とようけのおおみかみ)を司り、産業の守護神としてあがめられています。神宮の森は恐ろしいほど静かな場所です。人気もあまり多いとは言えませんが、厳かな雰囲気であると感じ取れました。

「外宮」御正殿
 外宮を参拝し終えると、バスで内宮に向かいました。途中で某大前を通りましたが、大学で一応はマークしていた大学なので、少しだけ感慨深かったです笑。伊勢神宮へは、JRよりも近鉄から来る人が多いようで、途中の宇治山田駅から多くの人が乗ってきました。こういうときにいつも思うのですが、日常生活で生活の足として利用している人にとって、観光客は迷惑な存在になると思います。ですから、地元客のみ乗車可のバスを設けた方がいいじゃないか?と僕は思います。
 そう思いながら、バスは内宮に着きました。と同時に非常に混雑しています。やっぱり伊勢は内宮だと思っている人が多いようですが、外宮と内宮をセットで参拝してこそ初めて伊勢に詣でたって言えるのですけどね笑。
 とりあず、到着したのは12時前なのですが、朝食はないに等しい状態だったし、混雑具合からすると早めに食事を切り上げた方が良いと思い、まずはおかげ横丁で昼食をとることにしました。前回の津和野旅でほとんど食べていないのが頭に横切り、最初は名物の伊勢うどんだけにしようかと思っていたのが、「やっぱりなあ」と軽く悩んだあげくに手ごね寿司に茶碗蒸しと漬物がセットになった夕食にしてもいい、豪華な昼食になりました笑。手ごね寿司とは、漬けマグロを酢飯で混ぜたチラシ寿司です。結局食べ過ぎましたね。値段も張りましたし笑。下の写真は、携帯のカメラから撮りました。今見てもおいしそうですね。でも、デジカメで撮った画質と遜色ないので凹み中笑。でも、これくらい近いと威力は発揮しますが、遠くなると意味なし・・・と信じたい笑。最近の携帯カメラのすごさに改めて驚きました。
「伊勢うどん」 「手ごね寿司」
 食べ終わると、内宮に向けて出発しました。小学校の時も広いなと思ったのですが、大きくなってまた来ても広いですね。五十鈴川の御手洗場を経て正宮に着きました。写真で外宮と見比べていただいたらわかりますが、参拝人数が全然違いますね。この内宮の祭神は天照坐皇大御神(あまてらしますすめおおみかみ)で、数ある神様の中では一番威厳があります。だから、現在と比べて信仰心の強かった江戸時代の人々は伊勢に死ぬまでに1度は参りたかったのでしょう。
「内宮」正宮
 外宮の御正殿と内宮の正宮は、いずれも鳥居よりも内側では写真撮影は禁止という厳しい決まりがあります。神社やお寺では当たり前な決まりごとなのですが、伊勢神宮だけよけいに注意が引いたのは気のせいでしょうか?
 内宮の参拝も済ませ、あとはおかげ横丁の散策のみです。おかげ横丁はどう考えても、ここだけが目的で来たと思われる人がウロウロしていました。伊勢の人たちにとっては、京都でいう四条みたいなものかな?と思いました。僕はここで本物の赤福を食べました。赤福って近畿のどこでも売ってるんですよね。過去に明石駅の売店でも販売していました。何となく微妙に複雑ですね笑。また、テレビで紹介していた日本一の味見ができる魚屋でイワシの一夜干しをいただきました。何が日本一かというと15cmくらいあるイワシを丸々1匹味わえます。タダなのにおいしいですよ。ご丁寧にお茶も用意していました。観光客はいいのだけど、店側にしたら商売がなりたっているのか心配でしたね。あと、「おかげ座」で江戸時代のおかげ参りの雰囲気を味わっていました。このおかげ座は、ミニチュアサイズでの江戸時代の横丁や宿場の雰囲気を再現しています。道中で亡くなる人もいました、と説明していましたが、そこまでリアルにせんでも笑。ちなみに印象に残っているのは、影絵での舞子さんの何度も繰り返すリアルな踊りです笑。単に映像の仕掛けがわからないのでずっと見ていただけなのですけどね笑。

「赤福本店の赤福」1盆230円です。
他にもぜんざいがありました。
 帰り道・・・
 一応参拝もすませたし、横丁も散策したので目的は達成しました。でもまだ時間があります。とりあえずバス停に行って考えることにしました。ほどなく二見浦行きの高速バスが来ました。悩みました。ここまで来たら夫婦岩も見ないとあかんやろ、と思ったのですが、微妙な時間です。というのも、電車の本数が関西本線で非常に少ないので、1本遅れると明石に到着するのは遅れます。というわけで、まだ15時なのに諦め、とりあえず伊勢市駅に行きました。伊勢市に着いても1時間くらい待たないといけないです。もしも、電車に乗って仮に二見浦に行ったとしてもすぐに引き返さないといけないので、無理ですのでしぶしぶ待つことになりました。
 しばらくして電車が来て、伊勢市駅→亀山駅→加茂駅→大阪駅→と順に乗り継いで22時に明石に到着しました。
 それにしても、朝の亀山駅までの電車で目の前で座っていた女子校生が、帰りでまた同じ電車とは驚きました。なんで覚えているのかというと、朝にプリクラらしいメモ帳を終点の亀山駅までずっと下を向いて見ていたのが気になって覚えていただけです笑。乗客の大部分は伊賀上野駅で降りていきましたが、外は山の中で真っ暗なのにガタゴトと沈黙したそれなりの乗客を乗せた関西本線は、何とも異様なローカル通勤路線だなと思いました。実際に夜の関西本線は不思議な雰囲気ですよ。乗り換えの加茂駅で京橋行き快速に乗っても、奈良駅で隣に誰も座らず、やっと座ったのが天王寺駅なので、妙な感覚に襲われます笑。こういう感覚に襲われるのは、東北旅の夜中移動以来ですね。どんな感覚かというと、言葉では無理ですので実際に乗ってみてください。ある意味怖いですよ笑。
 それでも片道5時間とはやっぱり伊勢は近くて遠い場所でした。伊勢に行くなら近鉄特急のほうが良いかもしれませんね。
 まとめ
 この伊勢旅が事実上、最後の春旅でした。津和野旅で満足した食事ができないこともあって、伊勢旅でぜいたくしすぎました笑。参宮線征服が果たせなかったのが心残りです笑。
 次回の夏旅はどこに行こう・・・やっぱり恒例の太平洋フェリーに乗りたいな笑。







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