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JR線乗りつぶし06年春編

 はじめに
 2月の沖縄旅で念願の日本一周を終えました。
 旅行するには名目がないとやる気が出ませんので、次の目標を探しました。そして思いついたのは「JR全線乗りつぶし」。この長いひとり旅歴の結果、鹿児島中央駅から稚内駅・根室駅までジグザグながら1本の線路で結んでいるとは言えども、通ったことがない線路もたくさんあるわけですね。別に全線を乗りつぶしたいとはあんまり思ってはいませんが、日本2周目をしつつ、ついでに未踏破線を乗りつぶして行くのも、スケジュールを組む上では難易度が上がりますのでいいかなと思い、この春から少しずつ始めてみることにしました。
 この春では青春18きっぷを3回分使った乗りつぶしの旅に出ました。
 姫新線&吉備線 (3月17日)
 スケジュール
姫路(11:36発)→相生(11:56、1156)→上郡(12:08、12:16)→智頭急行→佐用(12:39、13:33)→津山(14:30、14:34)→中国勝山(15:19、16:32)→新見(17:19、17:30)→総社(18:42、19:05)→岡山(19:43、20:00)→播州赤穂(21:10、21:27)→姫路(21:58着)
 岡山横断の旅
 智頭急行は以前に鳥取へ行く際に「スーパーはくと」にて完乗しています。今回は姫路駅から姫新線を行ってもよかったのですが、智頭急行線がどんなのかを知りたいと思い、上郡駅から智頭急行経由で行きました。
 さて、智頭急行線では1両ワンマンカーで乗客はわずか3人で発車しました。沿線はのどかな田園地帯の中を行き、河野原円心駅で行き違い待ちをしたかと思うと「スーパーはくと」が猛スピードで去って行きました。さすが高規格路線ですね。佐用駅で乗る人と降りる人がほとんど入れ替わりました。
別途470円必要です 走り抜ける「スーパーはくと」
 佐用駅から姫新線に入ります。この姫新線は津山〜姫路では2回ほど通った事がありますが、津山〜新見は1度もない未踏破線でした。津山から鳥取へ行く因美線は姫新線よりも難しいにもかかわらず。。。津山駅から姫新線に乗り換え、これまた1両編成のワンマンカーでした。約40分後に中国勝山駅に到着しまして、休憩を兼ねて散策に出かけました。
 正直、中国勝山駅周辺については全く知識がありませんでした。なので「何があるんかな?」と思って、休憩地を津山から中国勝山に急遽変えた程度です。そういうことで散策に出かけました。駅前の案内地図から郷土資料館があるのでそこに向かいました。歩いていくと途中から雰囲気のいい町並みが次々と現れてきました。
 この中国勝山は出雲街道沿いに建っていた勝山城の城下町として、町並み保存地区に指定されています。この街の特徴としては「のれんの町」とPRしている通り、それぞれの家で玄関にのれんをかかげていました。また、この時期はひな祭りですので、それぞれの軒先などで小さな手作り雛人形を飾っていまして、この街の団結力をうかがい知ることができます。そんな風情のある街なので、寅さんの最終話のロケ地としても選ばれています。また、この地を南北に流れる旭川の高瀬舟終着地でもあり、江戸時代から重要な地であったと思われます。
 もう少しゆっくりしてもいいかなと思える場所でした。
出雲街道の道しるべ 勝山の町並み ミニ雛人形
 再び姫新線に乗り込み新見駅へ。前から言っていますように「暇つぶしの難所」なのですが、珍しく10分待ちなのでラッキー・・・と思いつつ、乗り換えた伯備線車両で新見駅から乗ってきた人たちの手に何か持っているなと思ったら、スマートICOCAのパンフに付箋紙のおまけが付いていました。欲しいと思ったのは言うまでもないですね笑。総社駅で吉備線に乗り換えましたが、すっかり暗くなっていましたので沿線風景はわかりませんでした。でも吉備津神社とか備中高松城など見所のある路線ですのでまた来ます。
 岡山駅に到着しまして赤穂線へ。山陽本線ルートのほうが早いのですが、常に混雑しますからいつも時間があるときは赤穂線経由にしています。順調に播州赤穂駅に到着し、姫路行きに乗り換えと思ったら、ダイヤが乱れているようです。姫路行きの折り返し列車が新快速なので、それが来ない限りは始まりません。やっと到着しても後続の新快速がやってくるまでさらに待たされ、結局36分遅れで発車しました。姫路行きなのですが、相生駅で岡山からやってきた姫路行きが先行するというのでさらに乗り換えさせられ予定よりも大幅に遅れて姫路駅に到着しました。
 片町線&桜井線&和歌山線 (3月24日)
 スケジュール
 西明石(10:48発)→尼崎(10:22、10:33)→木津(12:51、12:57)→奈良(13:03、13:36)→和歌山(16:33、16:36)→大阪(17:59着)
 大回り環状線の旅
 JR西日本の主要路線である「アーバンネットワーク」。またの名を「大阪近郊区間」と言いますね。この区間は一筆書きでの大回り乗車が出来ることで知られています。そのあたりの話はここではなしということで笑。
 アーバンネットワークのうち、未踏破線が片町線の京橋〜木津、桜井線の天理〜桜井、和歌山線は全線です。
 出発地は西明石駅から。これまたダイヤが乱れていまして、11時前にもかかわらず新快速が12両編成でやってきました。通常、平日朝ラッシュ時の12両編成は8時半で終わるはずなんです。この時間の12両編成なのでガラガラとは言いませんけれども余裕で乗れました。10分程度遅れたのですが、尼崎で時間を取ったおかげで5分前に乗り込め、後は予定通りに乗って行きました。
 JR東西線を過ぎて片町線(学研都市線)に入ります。京橋駅で車内は空いているのに乗り込まない人がたくさんいて「おかしいな」と思ったら、この「快速」には停まらない駅があるんですね。てっきり全駅に停まっていくのだと思っていました笑。しだいに家が少なくなり、松井山手駅になると風景が変わっていますね。大阪はどこでも家というイメージがあったのですが、もしもこの辺りに住んだら大阪へ行くにはいい場所になりますね。ただし、京都になると不便になりますが、、、
 木津駅に到着し、スケジュールでは6分後に出るのですが、奈良駅での滞在時間を削って13:09発の大和路快速にて奈良駅に向かうことにしました。そういうわけで木津駅を散策、、、、と思ったら何もないですね。接続駅の雰囲気としては米原駅をちょっと栄えたような感じでしょうか。
 木津駅を出て、奈良駅へ。近くにあるコンビニで昼食と非常食(笑)を調達してホームで昼食を食べた後、桜井線の車両に乗り込んでいました。ここから和歌山駅まで3時間の乗車となります。桜井線は高田駅まで行った後、進行方向を変えて和歌山線へ行きます。桜井線はまほろばっていう感じでほのぼのとした光景が広がっていました。アーバンネットワークでは一番気持ちのいい路線ではないでしょうか?和歌山線に入ると最初は山に挟まれ、途中から紀ノ川沿いに電車は行きました。途中の北宇智駅でのスイッチバックに驚きました。これらの路線は電化されていますので、電車ですが、気動車であればもっといい感じになっていたのではと思います。
 和歌山駅でも紀州路快速を1本飛ばして17:01に乗車しました。18:24に大阪駅に到着後、その足で囲碁へ向かいました。つまり、尼崎から6分で行けるところを遠回りしすぎて8時間かけて行ったと言う事ですね笑。さて、このルートを大きく見ると環状線になりませんか?
木津駅 奈良駅 和歌山線車両
 呉線 (3月30日〜31日)
スケジュール
30日・・・
 阪九フェリー神戸航路にて新門司港へ
31日・・・
 送迎バスで小倉駅に到着後、朝食に「一蘭」、小倉城を外観にて。
 小倉(8:37発)→下関(8:53、9:01)→新山口(10:08、10:10)→徳山(10:52、11:00)→新幹線ワープ→新岩国(11:19着)→錦帯橋・岩国城を観光→岩国(13:40発)→広島(14:18、14:28)→呉(15:02着)→大和ミュージアム見学→呉(17:15発)→糸崎(18:49、18:51)→姫路(21:48)
山陽本線横断の旅
阪九フェリーにて・・・
 3度目となるこの航路。奇しくも3度目の「フェリーせっつ」乗船となりました。おかげさまでレポートを作る必要がなくなりましたが、どうせならば「フェリーすおう」の方に乗りたかったですね。
 乗船当日は春休みの真っ只中、家族連れがたくさんいまして、その多くがハウステンボスへ向かう中部地方からのツアーのようです。当然ながら船内は若干混雑気味で、今まで乗った中でも一番混雑していました。ただし、混雑していたとは言えども、2等の1区間が6人とかで今までの3人よりも2倍増えた程度です。1区間の人数はだいたい20人ほどだと思いますので、それでも2等は広々しているわけですが。。。
 定刻どおりに出航しまして、幼い子どもをつれた家族連れに手を振る老夫婦の見送りさんがやっぱり良い光景ですね。間もなく神戸空港沖に到達しまして、飛行機の発着シーンを初めて見ることができました。夕方のラッシュなのでいくら便数が少ない神戸空港とは言えども次々とやってきては飛んで行きました。どの会社であるのかまでは暗くなっているのでわかりませんが、明石海峡大橋のはるか遠くから猛スピードでやってくるのは迫力あるものです。
 明石海峡大橋をくぐりまして、さあ夕食へ、と思ったら満席で一時閉鎖ということ。30分待ってありつけましたが、閉鎖は初めてでしたね。それにしてもドライバーさん。威圧的な雰囲気を醸し出していますので、子どもづれが多いこの時期くらいはもう少し慎んでもらいたいなと思いました。
 夕食後はお風呂に入りまして、いつも思うこの船でバリアフリーをうたっている大浴場前のスロープに苦笑しつつ。。。また、外国人乗船客も入ってきまして。こういうフェリーを使うって言うのはすごく珍しいですよね。そういう情報をどこで仕入れているだか。。。と思いつつ、低い日本の建てつけに使いにくそうでした。
 風呂上りは恒例の晩酌笑。最上階のソファーに座ってくつろぎつつプシュッと。明日のスケジュールを確認したあとは、持参した「白い巨塔」を読みつつ、のんびりしていました。22時半が近づきましたので、瀬戸大橋をくぐります。徐々に近づいてくる橋を見上げると電車が通過して行きました。時刻表からしおかぜ29号だと思います。こういうのが一番良いですね。
 その後は、日が変わるまで適当に過ごしていましたが、何となくこれ以上は楽しめないなと思い、珍しく早めに就寝しました。というか、同室は家族連れなのでゴソゴソできません笑。
 翌朝5時に電気がつきましたので起床。シェーバーを忘れましたので、慣れないT型かみそり。。。で軽く血を笑。顔を洗ってさっぱりしたあとは再び最上階のソファーに座って、缶コーヒーを飲みつつ日の出を待っていました。しばらくすると水平線から日が昇り始め、それを見に来る人も何人か。ここでしか見れない光景っていうのがあるんですよね。ビルに谷間から出てくる太陽っていうのは味気ないかんじがしますし。定刻どおりに新門司港に着岸し、送迎バスにて小倉駅に向かいました。
船上の日の出
小倉にて・・・
 小倉に到着しますと。お気に入りの「一蘭」にて朝ラーメンです。24時間営業なので便利なのですが、さすがにこんな朝早くから食べようと思う人はいないのか、僕1人だけでした。おなじみのシステムでやはり満足ですね。
 食べ終えると小倉城に向かいました。開城時間はまだまだですので今回は外観で見るだけにしました。桜もちらほらと咲いており、暖かい春を感じさせる1日になりそうな気がしました。小倉城周辺はすっきりとしていまして、のんびりとできそうな雰囲気がします。が、小倉城そばにどーんと建つ北九州市役所が邪魔だなと思いました。観光資源も重視したいのであれば、役所などの建物は観光地に建ててはいけないなと思います。
朝ラーメン 小倉城 桜もちらほらと
山陽本線を東へ・・・
 小倉駅に戻りまして、ここからひたすら山陽本線を東へ行く旅が始まります。何度か九州に上陸したことがありますが、帰り方のほとんどがフェリーあるいは新幹線であって、各駅停車で戻ったことはたったの1回しかありません。かなりきついんですよね・・・
 小倉駅を発車し、下関駅で乗り換えます。下関駅は1月に放火に遭って全焼しています。復旧作業中だとは思いますが、時間がないので確認まではできませんでした。ただし、通路の一部がふさがれているのを確認したところから被害はかなり大きかったのだと思います。
 下関駅を発車し、新山口駅で停車すると隣のホームにはSL山口号がいました。本当にレトロな車両を使っていますね。さぞいっぱいかなと思ったらそうでもなくたくさん空いていました。まあ発車はその30分後ですから、直前に乗り込んで来る人は多いのだと思います。
 やがて徳山駅に到着しますと。前日に決めたとおりに新岩国駅まで新幹線でワープします。たったの1時間の貯金で1780円増しですが、次に岩国に来るのがいつになるのかわからないですから、多少の出費はやむ得ないと思って乗りました。来た新幹線は4両編成の「こだま」。いつもこだまは空いているイメージがあるのですが、さすがに4両しかありませんし、禁煙車両自由席に限るとたった2両しかありませんからちょっと混んでいました。一昔の車両とは言えどもさすが新幹線。15分後に新岩国駅に到着しました。
広いホームの下関駅 新山口駅のSL山口号 ワープしました
錦帯橋&岩国城にて・・・
 新岩国駅は寒かったです。新幹線しかない駅ですし、「こだま」しか停まらないからでしょうか?何か暗く感じましたね。
 路線バスにて錦帯橋へ。観光案内所にて「錦帯橋往復通行料」「ロープウェー往復料金」「岩国城登城料金」の3つの料金がセットになったきっぷを購入し、錦帯橋を渡りました。新幹線を使ったとは言えどもそれでも時間が限られますので、まずは一番遠くにある岩国城を目指して途中にある見ものには目をくれずに目指しました。ロープウェーにもちょっと待っただけですぐに乗れ、錦帯橋を渡って30分後に岩国城に到着しました。それでも30分かかるんですね。。。
 岩国城は1608年に吉川広家によって築城されましたが、1615年の一国一城令によって破却(つまり取り壊し)され、その後350年間経った1962(昭和37)年3月に再建された4層4階の鉄筋コンクリ製です。錦帯橋を見下ろす良い位置にあると思いますが、実は本来の天主台はそこから後方に20mほど離れています。現在のような錦帯橋が1673年に初めて築かれたことを考えると築城当時は錦帯橋はないわけですから、天主台が後方にあっても不思議ではないでしょう。というよりも、現在の位置に天主があったら麓から狙い撃ちにされてしまいそうな。。。岩国城内は小さな資料館になっており、最上階からの眺めは予想通りに素晴らしく瀬戸内海までも見え、大きな錦帯橋も非常に小さく見えてかわいらしく感じました。
 その他山頂には山の頂上には珍しい空堀もあります。帰りのロープウェーは僕1人だけ乗せて降りました。麓に着くと上る人がたくさんいますのでちょっと恥ずかしいですね笑。
 時計を見ると再び時間がありませんので、”繁華街”を次々と通過していきます。花見シーズンに入りかけなので所々で観光客が繰り出し、猿回しもいました。色んな意味で面白い街だなと思います。ここまでの所要時間は2時間です。満足して帰るには最低3時間は欲しいですね。ということで、中途半端に未練を残して錦帯橋を再び渡りました。
 さて、最後に錦帯橋。なかなか面白い橋で、段差が不一定、長さの短い板ということでバランスをつかめずに歩きにくいです。入り口に転倒注意の看板もありましたし、実際に転倒した人も。。。錦帯橋は渡るだけの橋だというのが正直な感想です。ただし、景観として考えればどこからでも写真を撮りたくなる一級の対象に入るでしょう。そういうことで錦帯橋は、橋だけを見ずにその他の景観などをあわせてみると良いと思います。
 路線バスにて岩国駅へ向かい、広島駅で呉線へ乗り換え、呉駅に到着しました。
錦帯橋 錦帯橋から岩国城の山を望む ロープウェーで登ります
岩国城天主 最上階から錦帯橋を望む 本当の天主台
大和ミュージアムにて・・・
 呉駅には05年4月に開館した「呉市海事歴史科学館(通称:大和ミュージアム)」があります。駅から徒歩5分と紹介してますけど、かなり遠いので(約500m)どう考えても10分は必要な距離なんですけど・・・苦笑。この時点で15時を過ぎています。出発前にあらかじめ買っていたパンを昼食にフェリー乗り場で若干休憩を取りました。
 では大和ミュージアムへ。館内はこれでもかというくらい賑わっていました。何故こんな歴史科学館に人気があるのかと思えば、昨秋に公開された映画「男たちの大和」で感動したとかかっこいいとかで来た人が多いんでしょうね。ただ、あえて言わせてもらえばこの施設は、戦争に関する展示をしているわけですから軽い気持ちでやってくると失礼だと思います。ただし、この施設のもうひとつの目的は造船技術を始め、科学技術の素晴らしさを知ってもらうという目的でもありますので、楽しみながら周るという意味ではまあ良いかなとは思いますが。。。ちなみに前半は戦艦大和など戦争系の展示物、後半には子ども向けの体験しながら科学技術を学べる展示物になっており、当然ながら年齢層によって立ち止まっている個所は全然違っていましたね。この歴史科学館最大の目玉は10分の1の戦艦大和模型ですね。エントランスにどーんと置かれていました。かなり大きいですので写真の中には入り込めないくらいでした。その他、零式艦上戦闘機「ゼロ戦」や人間魚雷「回天」なども展示されていました。特に「回天」は初めて見ましたので良かったです。その他、屋外展示物として戦艦「陸奥」の砲身などがあります。
 こうしてみると戦艦や魚雷を含め、日本の造船技術というのは非常に素晴らしいというものがわかると思いました。呉海軍工廠で建造されたのは戦艦「大和」「長門」・空母「赤城」・巡洋艦「最上」そして潜水艦など合わせて133隻にも及びます。
 非常に混雑しているために展示物をじっくりと見ることができず、開館ブームが終わった頃にまた訪れることを約束し、図録を購入して大和ミュージアムを後にしました。
大和ミュージアム 戦艦大和 ゼロ戦
呉線へ・・・
 山陽本線横断の旅、最後はひたすら東へ行くことだけです。ただ、それは遠い家路・・・
 とりあえず呉線を完乗しましょう。終点の糸崎まで1時間30分です。ごとごとと電車に揺られますが、車窓の景色は瀬戸内海を・・・というよりも行っても行っても造船所が現れてきます。密やかに「造船所ライン」と名づけました笑。途中で「瀬戸内マリンビュー」や大阪高知特急フェリーの「フェリーこうち」を見つけるなどなかなか面白い路線でした。
 糸崎駅にて2分で乗り換え。同じホームの隣にいましたので十分でした。しかし、4両編成・・・これはあれだな。。。予想通りに岡山駅にてすごく混雑しまして、姫路駅まで隣には誰かがいました。それにしても姫路駅まで3時間というのはきついです。。。
 そして姫路駅ですが高架駅となってからでは初めて来ました。まだ山陽本線ホームだけですがきれいになっていましたね。しかし、改札口まで遠く、高架ホームが2階ですから、一旦1階に降り、改札口に向かうにはさらに姫新線がまだ目の前にありますからそれを避けるために地下に降りるか跨線橋を渡りやっと改札口にたどり着きます。そういうことでかなり遠くなっていました。不便になっているのですが高架工事が終わった個所では便利ぽくなっていますのでこれから楽しみです。
奥琵琶湖旅(番外編)
 番外編として3月5日には湖西線の最北端である永原駅に向かいました。湖西線永原駅の隣駅である北陸本線近江塩津駅はアーバンネットワーク1の難所だと思っています。というのも湖西線は特急「サンダーバード」や「雷鳥」が頻繁に走っていますが、普通列車として2つの駅をつなげるとすると本数は激減します。06年3月時点では8往復16本しかありません。ところが京都方面から永原駅着は23本もあります。そういうことで永原駅とはどんな駅なのか興味を持ちましたので行ってきました。
 京都駅から各駅停車で1時間10分。遠いです。。。マキノ駅を過ぎた辺りから山には雪が見え始めました。湖西線はほとんどが高架を走っていますので琵琶湖の眺めはやはりいいですね。
 永原駅に14時前に到着しますと降りた人は8人ほど。そのうち改札を出たのが4人でした。最北端駅はちょっと寂しいところにありますね。駅舎はログハウスのようなそんな感じの駅でした。1時間ほど散策して帰ろうと思いましたが、ここでレンタサイクルがあるとのことでこれを借りて散策をしようかと。このレンタサイクルは同じ駅で返す場合は1日500円です。
 散策言えども何か目標が必要ですから駅にある地図を見て近江塩津駅に向かってみようかと。これならば返却期限である16時半までに戻ってこれるかなと軽い気持ちでしたが。。。
 国道303号線に沿って近江塩津駅に向かおうとするといきなり峠越えでした。途中でトンネルがあるとは言えども登り区間が非常に長いです。ぜいぜいと苦しみながらトンネルに到着し、それを越えての下りに絶句。傾斜が非常にきつく40度くらいはあるんじゃないか、、、これは帰りは大変だぞと思いつつ、登りの長い道に対して下りは短かったです。。。
 ほとんど休みなしにこぎ続けて30分後に近江塩津駅に到着。ホームに上がってみると閑散としていました。次の列車まで時間がまだまだありますので無理はないかもしれませんね。見た感じでは線路が多すぎ、、、さすが合流駅といったところでしょうか。
 では永原駅に引き返します。行く時にあの傾斜坂を避けたくて琵琶湖沿いに道路があるらしいので峠を避けてぐるりと周ったらどうかと思い行ってみました。次第に道がきちんとなってこなくて大丈夫かなと思いながら進んで行きました。すると突然集落が現れ、そこで道が終わっていました。。。最悪な寄り道になってしまい、ここから永原駅までほとんどこぎっぱなしになります。行きもそうでしたが、帰りは逆に距離が長くなってしまいましたので時間が。。。汗をかきつつ、期限の20分前に永原駅に返却できました。
 教訓:北琵琶湖でレンタサイクルを借りる場合、同一駅周辺にとどめた方が良い。
 再び湖西線で南下していき、新快速に乗るために近江今津駅にて途中下車しました。1時間ほど時間があるので周辺の散策。散策と行っても短いので琵琶湖方面へ。途中に「琵琶湖周航の歌資料館」がありましたので寄っておき、その後、竹生島への乗り場から竹生島を見て近江今津を後にしました。
永原駅 レンタサイクルに乗って 近江塩津駅
終わりに
 この春旅では「姫新線」「吉備線」「片町線」「桜井線」「和歌山線」「呉線」を制覇しました。アーバンネットワーク区間での未踏破線は阪和線の鳳〜東羽衣だけとなりました。つまり今夏以降は遠出することになりますね。
 「岡山横断の旅」では、途中下車を比較的多く取ったと思います。佐用駅、中国勝山駅、総社駅ではいずれも周辺を散策し、街がどのような感じになっているのかを知ることが出来ました。これぞ青春18きっぷの醍醐味だなと思いました。中国勝山では想像していたよりも素晴らしく、また訪れてもいいかなと思ったほどです。蒜山高原への出発点もここだと知ったというのも大きな収穫です。
 「大回り環状線の旅」では、都会のアーバンネットワークにおいてはもっともローカル線だと思います。電化こそされてはいますが、桜井線〜和歌山線はワンマンとなっており、スイッチバックの面白さもあり、乗客の顔ぶれものどかな感じがしました。
 「山陽本線横断の旅」では厳密には山陽本線を横断していませんが、横断したのは実に6年ぶりということになります。やはり中国地方は長いですね。帰ってからかなり疲れが出ました。この旅では100名城の40城目となる岩国城に行きまして、錦帯橋を含めてこのあたりはやはり時間が欲しいですね。慌てて帰っては時間がもったいなかったです。大和ミュージアムも色々な知識を新たに得ることが出来ました。呉市周辺にも見所がたくさんありますのでまた行きたいと思います。
 ところでこの3旅は3月17日・24日・31日と1週間おきに出ています。シフトでの休みがたまたまこうなったのですが。。。そして春旅メインである4月6〜7日の寝台特急「日本海」で行く青森の旅に続きますので、この期間は「4週連続金曜の旅」と名づけてもいいですね笑。





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