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夏旅慣らしの紀州旅(2005年8月2日)


 はじめに

 僕は長い旅行に出かける際、いきなり無茶をするのではなくて身近でもいいからちょっと出かけて慣らせておくことが多いと思います。例えば、雪の残る北海道は寒さが大敵ですから、夜の寒さを利用してバイクで走って慣らしたりしています。ただし、時間と費用が限られていますので必ずしも出かけているというわけではありませんので。。。

 とりあえず、4日からの静岡・甲府遠征に備えて散歩気分で出かけました。目的地は和歌山。和歌山駅に上陸するのは8年ぶりになります。8年前は散歩気分で和歌山って意識はなくてきちんとした旅先のひとつだったのですが、その8年の間に東北一周やら北海道10日間やらと和歌山は散歩気分で行けるような範囲になってしまっていました笑。ただし、和歌山に上陸するのは8年ぶりではなくて、4年前に今は廃止になった「さんふらわあくろしお」で那智勝浦に上陸→熊野三山巡り→やはり廃止になった夜行バス「ルナメール」で大阪へと電車は使いませんでしたが、一応は南紀の観光はしています。

 散歩気分ですので昼前に明石を出たというのんびりしすぎな旅でした。

 和歌山市立博物館を切らせていただきます
 のんびりと出発しましたので、大阪駅からの紀州路快速には正午前に乗車ということになりました。が、しかし、乗車人数は思ったよりも少なく、目玉の1人掛け席に楽々と座ることが出来ました。なんか不思議な違和感ですね。

 和歌山駅に到着。一旦改札を出まして、駅前の様子を見てみました。地下駐輪場なんかあったかなあ?と思いつつ、和歌山市駅に向かいます。この盲腸線は一応は紀勢本線の一部なのですが、これまた不思議な違和感ですね。

 和歌山市駅に到着しました。んっと、、、ここは南海和歌山市駅でしょうか。改札口では南海の係員さんがいまして、ライバル社であるJRの青春18きっぷを出すのも違和感がありすぎました笑。

 もう14時になっていますので遅めの昼食を。駅の地下にあった居酒屋のようなラーメン屋のようなところで食事をしました。注文したのは和歌山ラーメンとめはり寿司のセットです。めはり寿司は4年前に勝浦で食べた時は非常においしかったんですよね。さて、いただきます。ラーメンは味は濃い目でチャーシューが非常においしかったです。めはり寿司は・・・これは「目張り」寿司ではありませんね。中身も濃い味付けではなくて、ユカリおにぎりを巻いたような感じです。ラーメンに満足しても、めはり寿司・・・ではなくておにぎりにがっかりしました。

和歌山ラーメンと”おにぎり”
 一応は満腹になったので和歌山市立博物館に向かいました。のんびりしながら言うのもなのですが、紀三井寺に行きたいので和歌山市駅から直通の(?)バスの時間を調べたところ、だいたい1時間くらいには戻らないとダメだと思いました。催し物を確認すると特別展で東京大学総合研究博物館巡回展「石の記憶 ヒロシマ・ナガサキ」というのがありまして、1時間で見終えるだろうかと心配になりつつ入館しました。入館料はなんと500円。特別展だから仕方がないかなと思いつつ。。。

 いきなり玄関ホールに「和歌山空襲60年展」があり、墜落したB29の残骸などが展示されており、このあと期待させるような感じでしたが、展示しているのは玄関ホールだけでした。
 続いては常設展示。内容はごく普通の展示内容ですが、不満を挙げるとすると○○貝塚と言われても、県外から来た人はもちろん市民の人であっても地図を備えていないと場所がわからないと思います。印象に残った展示はというと太平洋戦争後の墨塗り教科書を塗らなかった教科書とともに展示していることでしょうか。全体的に照明が暗すぎるので説明文を読むのは非常に目が疲れましたし、名前の上に書かれているふりがなは読めませんでした。
 最後に特別展。貴重な資料だというのはわかりますが、正直に言うと説明パネルにレイアウトをこりすぎているのか、モノトーン調のカラフルとアンケートに書いたくらい、説明板は真っ白ではなくて白や灰色が縦横に入り乱れ、文字は黒ではなくて灰色も用いたりと非常に読みにくい説明文でした。ちなみに展示品数は非常に少なく、特別展示室の半分しか利用していませんでした。
 そういうことで、500円という値段設定に疑問があります。通常は250円ですが、僕からするとこの規模では150円くらいが相当ですし、特別展で250円増しはとんでもないぼったくり価格で、100円くらいしか価値がないと思いました。そういうことで、アンケートで入館料はいかがでしたか?欄には即答で「高い」と記入しておきました。当初は1時間で大丈夫かなと思いましたが、1時間は十分すぎるくらいでした。

 急いで和歌山市駅に戻ります。しかし、むなしく紀三井寺への直通(?)バスは目の前で行ってしまいました。アンケートを書かなければよかったかなと思いつつ笑。
 17時に閉門だと思いますから、できるだけ早く着いておきたいんですよね。JRで和歌山市駅に戻ろうと思ったら30分後。接続を考えたら間に合いませんので、和歌山市駅と和歌山駅を結ぶシャトルバスにて和歌山駅に戻り、紀三井寺駅に向かいます。南海バスなんですけれども、車内でテレビを使ったCMが流れていてびっくりしました。動画ではなくて文字だけなんですが、市内の病院とか10くらいのスポンサーがついていまして、スポンサーがいなくて閑古鳥の神姫バスとは全然違いますね。

 悪夢再び・・・
 西国33ヶ所めぐりの第2番の紀三井寺。第1番が那智の青岸渡寺ですから、ずいぶん離れたところに2番を設けたものですね。231段の石段を登ると和歌の浦の眺めが素晴らしかったです。本堂にお参りしまして、脇におみくじがありました。祇園祭の時に八坂神社でおみくじをしたのですが、なんと「凶」が出てしまいました。生まれて初めてでしたので凹みましたが、今日こそは大丈夫なはずと引いてみました。ところが。。。「凶」でした。こういう事ってそんなに続くんでしょうかね。。。凹み度倍増になってしまいました。
 紀三井寺は桜の名所です。境内には桜の木がたくさんあり、本堂を写真におさめようとしても今の季節では葉っぱが覆いかぶさる形になり、建物だけを写すというのは無理でした。逆に桜の季節に来ればきれいですので写しがいがあると思います。
 紀三井寺のあとはどこに行こうかと思いましたが、できるだけ南下してみたいと思い、御坊駅に向かうことにしました。
本堂を遮る葉っぱたち 本堂 鐘楼
 最短の私鉄へ
 約1時間で御坊駅へ到着。途中の紀伊由良駅を通過した時、ふと海側を見るとマリンエキスプレスのファンネルが見えました。そうです「パシフィックエキスプレス」のようです。マリンエキスプレスの京浜航路が休止という名の廃止に、行き先のなくなった「パシフィックエキスプレス」がこの由良に係船されているというわけですね。この狭い地にいるというのは似合わないなと思いました。

 さて、御坊駅。ここから日本一短い紀州鉄道が出ています。発車時刻はJRと接続していますので、すぐにでて行くのでそのまま乗車しても良かったのですが急ぐ必要がないと思いました。ですから一旦改札口を出まして、駅の写真を撮ろうと思ったとたんに左腕が軽いなと感じました。いつもプロトレックを巻いてありますのでやや重いんですよね。「変だな?」と思って腕を見たとたんに、「時計がない!!」と気付きました。「もしやさっきの電車に?」と慌てて戻りました。幸いにもまだ発車はしておらず、また、乗客数も少なかったので窓際に置きっぱなしだった腕時計は無事に戻りました。もしもそのまま紀州鉄道に乗っていたらと思うと・・・凶運まっしぐらですよ笑。

 御坊駅は典型的な地方駅で大きな建物はありませんでした。にもかかわらず、紀州鉄道という小さな私鉄が存在する理由には、国鉄時代の紀勢本線がこの地に敷設された際、ルートは市街地を大きく外れることになり、地元有志が資金を出し合って昭和3年に鉄道会社を設けたそうです。そしてかつては貨物も運んでおり、路線はさらに日高川河口まで延びていました。つまり、輸送事情が悪かった頃、有田みかんなどはこの紀州鉄道を利用して海まで運び、そこから船で大阪や東京へ運ばれたそうです。しかし、トラックの台頭により貨物輸送は昭和59年に廃止、平成元年には西御坊駅から日高川駅間が廃止され現在に至っています。営業距離は2.7キロ。部分廃止になる前ですら3.4キロという日本一短い私鉄です。
 そういうわけで乗ってみました。車両はいわゆるレールバスですね。乗客は6人でした。発車してもなかなかスピードがあがらないなと思っていると時速30kmが最高速度でした。ほどなく「学問」駅に到着、乗降者なし。そして出発、ほどなく「紀伊御坊」駅に到着。やや大きな駅舎だなと思いまして、3人が降りて行きました。そして出発、ほどなく「市役所前」駅に到着、乗降者なし。ほどなく終点「西御坊」駅に到着。わずか8分180円の旅でした。
 折り返しは15分後。周辺をちょっと散策しました。終着駅とは思えないほど古い駅舎のすぐ隣は魚屋さん。小さな商店街の真っ只中に西御坊駅があります。観光客向けには何もないと言ったほうが良いかも知れません。逆に言えば地元客がこの紀州鉄道を支えているということでしょうか。終着駅の先には部分廃線から16年経ってもレールがまだ残されています。撤去する費用すら捻出できないのかもしれませんが、この方がまだ趣を残しているので良いかもしれませんね。
 折り返しの西御坊駅から乗ったのは僕だけ。市役所前駅で2人、学問駅で1人の計4人の乗客を乗せて御坊駅に到着しました。あまりにも短い距離の電車でしたが、その折り返しでは通勤や遊びから帰ってきた多くの地元客を乗せて再び西御坊駅へ向かっているのを見ると、一度も来なかった路線バスが象徴するように地元では非常に愛されているんだなと思いました。

終着駅の西御坊駅にて 風景に溶け込んでいます 「キテツ-1」だそうです
 御坊駅発和歌山駅行き19:01発。これが僕が帰りに乗った時間ですが、時刻表を見て気付きました。この時間は、新宮駅を15:26に出て、紀伊田辺駅を経てこの御坊駅に接続しています。青春18きっぷ期間中ですから相当の混雑を覚悟したのですが・・・隣には誰も座らなかったので拍子抜けしました。東海道本線とかとは違って意外と乗り継いでこないんでしょうかね。
 何事もなく和歌山駅に到着。そして再び紀州路快速へ。例によって1人掛けに楽々と座れました。環状線に入っても混雑はせず、大阪駅に到着した時点では1人掛け席が空きだらけでした。和歌山ってあまり人が行かないんかなあと思いつつ。。。。

 終わりに
 こんな感じでぷらっと出かけてぷらっと紀州鉄道にさえ乗ってしまいました。8年前に初めて和歌山に訪れた際は時刻表を入念にチェックしたりして、事前に色々と調べたものですが、今回は神戸に行くような軽い感覚で行ってしまいました。この8年の間に全国をあちこち周った後の経験が生んだ余裕なのかもしれません。ただ、調べなかったことで和歌山市立博物館が今何をしているのかさえわからず、入館料金もこんなに高いとは思わなかったという失敗もありました。
 果たしてこれが夏旅の慣らしとして吉と出たか凶と出たかは、このあとの本番に懸かっていますね。






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