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神戸関空はしご旅(2006年8月3日)


 はじめに

 神戸空港が開港してから半年。相変わらず見学客は多いようです。一方で、神戸空港から関西国際空港(関空)をむすぶ高速船が7月13日に開業し、国内線専用の神戸空港と国際線もある関空の2空港がやっとつながることになりました。
 見学客としてでは神戸空港と関空を2つ楽しめるということになるのですが、果たしてどうでしょうか・・・

 神戸空港にて
 06年2月16日に開港した神戸空港。すぐ近くに関空と伊丹空港があるにもかかわらず開港した空港です。開港によって空は過密地帯となり、安全面が心配ですが今のところ大きな事故も起きずに運航されています。僕は神戸空港は反対でしたが、開港した以上は付き合っていくしかないのでそのうち神戸空港を利用する時があるでしょう。特に羽田空港までのスカイマークエアラインズ便を利用した1万円は新幹線よりも安いですので使いがいがあると思います。

 今日は神戸空港訪問に4回目になります。いつものようにポートライナーにて神戸空港へ。ポートアイランドの南部はまだ未開発な部分も多くあるので、神戸空港に到達する直前の光景と言うのは、三宮から18分という都会らしからぬ光景が広がっており、何となく神戸空港が遠いような感じがする錯覚に襲われたりします笑。

 さて神戸空港はやっぱりフェンスにぎっしりとまでは言いませんが、平日なのに結構な人出です。これでは開港時にはわきに置かれてあったベンチが撤去されたのもうなづけますね。僕が展望デッキにたどり着いた際、滑走路には14:30発新潟行きのANA便が離陸準備をしていました。この便はプロペラ機なので小さいです。そして滑走路から搭乗、と。プロペラ機も滑走路からの搭乗も初めてみました。プロペラ機って本当に小さかったので揺れないんだろうかと思いました。
 また、熊本行きのJAC便も離陸し、沖縄から来たJAL便が到着してきたのを見て神戸空港を後にしました。
新潟へ向かいます 熊本へ向かいました 沖縄から到着
 神戸-関空ベイ・シャトルに初乗船
 それでは関空に移動します。空港から港までは無料連絡バスがあるのですが、出港時間でないと来ないため歩いて向かうことにします。歩いて10分程度でしょうか。あんまり遠くないのですが、ちょっと遠く感じました。途中の貼り紙で初めて知ったのですが、ここで釣りってできるんですね。。。

 ターミナルに入りまして出港したばっかりでしたから45分待ちです。ターミナルの中にはレストランや売店にレンタカーまでもありましたが、正直いつまで続くのか心配なくらい。。。というのも、僕を含めて2人しかいませんでしたから。それでも出港時間が近づくにつれて増えてきましたがそれでも10人ほどでした。15:45発便に乗り込みましていざ初出港!っと、陸上係員さんが手を振っての見送りがありました。新日本海フェリーでは当たり前の光景なのですが、それ以外の船では見たことがありませんでしたから珍しいことです。

 今日はちょっとガスっていましたので遠くまではよく見えません。でもスピードが速いのはさすが高速船でした。でも軽い揺れが続きますので、船に弱い人にはちょっときついかなと思います。29分後に関空に入港しまして、送迎バスにて旅客ターミナルへ。

 開業まではこの港には洲本パールラインしか使われていませんでしたが、これで2社となりました。また、きっぷの買い方も変わったみたいで、関空ターミナルで送迎バスに乗る前にあらかじめきっぷを、旅客ターミナル1階の北端にあるチケットカウンターで買う必要があるようになっていました。そして送迎バスに乗り込んだら、そのまま桟橋に横付けされて船に乗り込む形となっており、つまり、港のターミナルは使われなくなったということです。ただ、このことは実際にバス停に着いてから初めて知ることなので、バス停に向かう前にあらかじめカウンターでチケットを買う必要があるともっと告知しておいた方がいいと思います。
まだ新しいターミナルビル 今回は「そら」が担当です テレビはNHKBSを放映
座席配列は2×4×2です 飲み物は定価販売です 用途不明の。。。(逆ならわかる)
陸上係員さんの見送りあり チケットには乗船時刻が記されます 関空では4階国際線出発ロビーへ
 そして関空
 関空に到着しましてはまずはいつもどおりに先輩の店へ・・・でも今日もいませんでした。異動したんかなあ。。。
 関空をぐるぐる回ってはやっぱりここにくると旅行に行くわけでもないのに旅行をしているという雰囲気を感じ取れますね。レストラン街なぞは僕の好みの匂いである旅館の宴会場で夕食時によくある匂いを出していましたから笑。また関空にもフードコートが出来ていました。でもここで食事をするとなんでも高いですね。。。あとユニクロがあったりしましたので、ひょっとしたらここで住めるんじゃないかと笑。でも関空って24時間運航はしているんだけれども、旅客ターミナルは締め出されないんだろうか?

 関空の見学者向けポイントと言えば関空展望ホール「Sky View」です。連絡バスが100円、往復200円必要ですが、展望ホール自体は無料ですし、連絡バスが対岸のりんくうタウンにあるアウトレットモールまでも100円で行けますからお得だと思います。

 Sky Viewからの眺めは着陸してくる飛行機の迫力ある場面が見られるところです。しかも売店や喫茶店にレストランもありますので、単に見るための施設ではなくてれっきとした観光施設となっています。とくにレストラン「レジェンド オブ コンコルド」は飛行機のファーストクラスで出てくる夕食を味わうことができるのですが、15000円とちょっと高いです。。。ちなみに音速旅客機であった「コンコルド」はこの関空が最後の日本着陸空港になっています。

 展望ホールに出ましてはいきなり目に付いたのは恐らく航空無線を聞きながら、大型カメラで着陸してくる飛行機を狙っている人たち。その数、およそ20人ほど、、、あまりにもすごい光景にちょっと引きました。。。
 それでは僕も彼らにならって初めて着陸するシーンを撮影してみました。高速で動きますからタイミングが難しいんですよね・・・で、初挑戦の写真が下の通り・・・
 意外とよく撮れました笑。ちなみにこれはANAの金色塗装機。ANAは青というイメージがあるんですが、イメージを一蹴するにはすごいデザインです。そのほか、国際線空港らしく色んな国の飛行機がやってきました。そのたびにカメラ陣は忙しそうでしたが、なぜか国内航空会社は誰も狙っていませんでした。まあそうでしょうね。。。
ユナイテッド航空 ノースウエスト航空 そしてJALのジャンボ。。。
 その後も上手く撮れるかなと思ったら、ぶれた写真ばかりでした。流しで狙ってみたんですが、別に流しで狙わなくてもきれいに撮れたんじゃないかと思いつつ。。。まあまた関空に行くでしょうからその時にまたやってみます。

 日が暮れてきましたので帰ることにします。当初は「3空港はしご旅」と称してこのあとは伊丹に向かう予定だったのですが、日が暮れてしまっては面白くないですからやめました。関空旅のお土産として家族が好物である「大阪バナナ」を手に、リムジンバスで三ノ宮へ向かい今回の旅は終了しました。。
いろんな航空機が見られました 第2滑走路工事のダンプが忙しそうでした
 おわりに
 はしご旅してみると改めて神戸空港と関空の近さに驚かされます。本当に必要なのかどうか嫌でも思いたいくらいです。でも前述の通り、開港した以上はこれからは移動手段のひとつとして考えさせていただきたいと思います。

 今回、初乗船した神戸-関空ベイ・シャトル。海上を29分で結ぶというその時間短縮さに魅力がありますが、何となくPR不足のような気がします。というのも、PR手段が神戸中心街でののぼりしか見ていません。しかも運賃はポートライナーとのセット券を買えば大人が1600円となり、通常よりも220円も安いということを僕でもターミナルでパンフレットを入手するまで知りませんでした。開業すれば勝手にくるだろうと言う考えであるとしたら、K-JETの2の舞になりかねないです。
 それにしてもこの航路は神戸空港発着なのですが、なぜ中突堤からにしないのかなと疑問に思います。中突堤だと神戸駅以西の乗客が関空あるいは神戸空港へ行く時に便利になりますし、海外からのクルーズ船とかが中突堤に着岸した後、国際線に乗って帰るときに非常に便利になると思います。僕でも国内線を利用する際に関空を行く時もあるのですから絶対に使いたいです。神戸空港からだけだとリムジンバスとの競争もあって厳しいと思いますのでぜひ一考を願いたいものです。

 そういうことで、見学者の立場としての結論で、空港をはしごするというのは別によくないとは言いませんが、一番の問題点としてちょっと交通費がかかってしまいます。それが大丈夫であればはしごはオススメできます。2つの空港は規模も内容も眺めも全く違いますから誰もが楽しめるでしょう。僕もまた絶対にはしご旅しそうな予感がします笑。

(2006年8月16日作成)






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