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甲信・北関東の旅(2000年7月20日〜23日)


 はじめに

 2000年の夏の旅は8月からの社会福祉実習で日程的な余裕がなくなる前に実行しました。この旅は善光寺、松本城、日光東照宮陽明門、と国宝巡りの旅です。また、関西と関東圏の移動の手段として夜行バスを初めて利用しました。

 1日目(20日、木曜・祝日)

 大阪梅田(22:10)夜行バス「アルペン長野号」にて長野駅へ

 初めての夜行バス(ただし独立3列シートで)・・・
 今回の目玉は、夜行バスの初利用です。本当の初利用は、その99年に斑尾高原へスキーに行った時に利用しました。でも、そのときは観光バス(たしか奈良交通)タイプでした。ですから、3列独立シートは初めてです。もっと言えば、一人旅においての高速バス利用も初めてでした。
 さて、阪急梅田駅下にある阪急3番街バスターミナルで待っているとバスがやってきました。どうやら今日の担当は川中島バスのようです。とりあえず乗り込みました。その結果、サービスコーナーのすぐ後ろでした。サービスコーナーとは言ってもよくわからないので、飲み物コーナーとトイレコーナーの後ろです。サービスコーナーは使わないから(というか使いづらかった、笑)どうでもいいんで、京都駅前の新阪急ホテルを通過した後、そのまま寝てしまいました。今思えばよく寝られたもんだ笑。
 翌朝、目覚めてみるとどうやら晴れているようです。カーテンの隙間から外を見てみると田園風景が広がっていました。長野道の小さなバス停を幾つか停車して、6時前に長野駅に到着しました。
 長野駅は高校の修学旅行で乗るだけのために来て以来5年ぶりです。その間に長野新幹線が開通していますが、独特の外観だけはしっかり頭に残っていますので懐かしい感じがしました。あの頃は、どうしても記念に入場券が欲しかったけど、良心に従って涙をのんだのを覚えています笑。
 2日目(21日、金曜)

 早朝6時頃長野駅着→善光寺観光(胎内巡りはオススメ。ただし騒がないで下さい)→長野発(8:24)→松本着(9:30)→松本城・開智学校→松本発(11:46)→甲府着(13:59)→時間の都合で駅前の信玄像しか見られなかった→甲府発(15:28)→・・・都内の乗換えがややこしいので略します・・・→浦和発(18:47)→前橋着(20:18)→同発(21:00)→上野着(23:06)→上野駅近くのカプセルホテル泊

 遠回り複数県制覇
 スケジュールを見てわかるように、今日だけで長野、山梨、東京、埼玉、群馬の5都県をめぐります。しかも、青春18きっぷだから当然ながら中央線利用なので遠回りです。長野新幹線を利用したらショートカットなのですけどね笑。
 さて、長野駅前を出てそのままひたすら善光寺参道を歩きました。朝早くて人も少なく良い天気の下、脇にいくつかのウィンドウ展示形式の小さな博物館を見ながら歩いて歩いて善光寺に到着しました。結構な距離があったんですねえ・・・
 とりあえず本堂に参拝。外見的にも美しい建物です。さらに本堂の中には「胎内めぐり」というものがあります。これは本堂の真っ暗な地下に入りますが、地下内は迷路みたいに複雑な経路になっています。手すり代わりに大きな数珠があり、これを頼りに進んでいきます。経路の中心地は本尊の下で悟りを手に入れるのだそうですが、あまり心が乱れていると光が見えないのだそうです。さて、僕は入った瞬間に真っ暗な空間に、ある意味怖さを感じました。前も後ろも何も見えない、かすかに誰かの声が聞こえてきます。こんな暗い中、後ろから追いついて手すりにタッチされたらすごい怖いですよ笑。当然ながらつまらないことに心が乱れてしまって、何も感じないまま出口に着きました。乱れていたせいかルートも全然分かりませんでした。本当は単純なルートかもしれませんが、何も覚えていないということは相当乱れていたのだと思います笑。でも日中であればさらに混むと思いますので、できるだけ早めに訪れるといいと思います。そういえば胎内巡りの前に僧侶さんの軽い説明があるのですが、時間を気にする僕は聞かないでさっさと行ってしまいました。これでよかったのかなあ?・・・
 善光寺参拝後は、また歩いて長野駅に行こうと思いましたが、長野電鉄の標識があったので善光寺下駅に向かいました。長野駅までのきっぷを購入すると3駅分。ホンマに遠かったんですね・・・笑。さて、この長野電鉄ですが、一部が地下鉄になっています。今まで地下鉄って都会にしかないと思っていたので、軽いカルチャーショックを受けました笑。言い方が悪いですが、作りが簡素な感じで都会的な感じではなかったのがよかったと思います。
 長野駅の立ち食いそば店で朝食を。もちろん信州そばを期待してかけそばです。でも、普通のそばだったような気がします。金沢駅でも白山そばというのも食べましたがどうでしょう?
 8:24長野着発。この時間はラッシュのはずなのですが、大阪圏で言えば昼下がりののどかな感じの混み具合でした。押せ押せというのはありません。当然ながら着席できました。すぐそばから発車していく長野新幹線の「あさま」を羨ましく眺めながら長野を早々と後にしました。のんびりと長野盆地を走って行き、やがて山登りとなって「姥捨」という面白い名前の駅にスイッチバックで入りました。面白い名前にスイッチバックで満足なのに、これに最高の眺望がついていました。帰ってから知ったことですが、眺望の名所だそうです笑。
 9:30松本駅着。松本といえば国宝松本城ですが、僕の好きなドラマだった「白線流し」の地です。「北の国から」の後継のような感じになっていますが、今後も放映はされるでしょう。
 さて、松本駅に着いたらまた歩いて松本城に向かいました。ちょっと遠かったのですが、城内に入った瞬間「素晴らしい」の一言です笑。天主の素晴らしさはもちろんですが、松本盆地を囲む信州の山々に、天主を囲む水堀が素晴らしさを強調しています。春先に来れば山の頂には雪が残っているはずですので、もっときれいなことでしょう。外観でも素晴らしいですが、内観も素晴らしいです。国宝城なので当然ですが、再建されたコンクリート作りのがっかり城ではなくて、ぬくもりの感じられる木造なので満足です。
 松本城の北側隣には旧開智学校があります。日本でもっとも古い小学校のひとつですね。旧開智学校の前には新開智学校がありますので、ここで学んでいる小学生たちが羨ましく思います笑。それにしてもかなり広いグラウンドが印象でした。
 
 さあ遠回り・・・
 昼前に松本を出発しました。これからは前橋駅まで乗りつぶすだけです笑。極力乗り換えが少ないようにしたので、松本の次は甲府。甲府の次は高尾。高尾の次は・・・・というふうにしていきました。
 松本から甲府までの間は2時間ありますが、色々とありました。まずは上諏訪駅ですね。ここまではちょっと混んでいたので甲府まで立ちっぱなしか、と諦めていたところ、上諏訪駅でどどっと降りていきました。何事か?と思ったら、駅の温泉が目的の人も多いようです。普通で考えると買い物や遊びの人も含まれていると思いますが・・・上諏訪駅を過ぎると座ることができました。すこしずつ高度が高くなっていき、小渕沢駅に到着しました。これも後から気づいたことですが、ここから高原鉄道である小海線の乗り換えでもあります。さて、ここでも初体験。何かというと駅弁です。記念すべき駅弁第1号は「八ヶ岳牧場の牛めし」でした。きちんと表紙はお持ち帰り笑。動き出してから食べたのですが、周りは緑に囲まれていますので気持ちよく食べることができました。
 甲府駅着。改札口の外にはカブトムシが飼育箱に入れて展示されていました。外に出ると武田信玄像があったのでとりあえずパチリ。はい終わり笑。躑躅ヶ崎館に行きたい気分もあったのですが、地図を見てみるとちょっと時間が足りなさ過ぎます。 また、後始末の旅で訪れます。と心の中で誓ってさよならしました。
 甲府を出発し、しばらくガラガラでしたが、大月あたりで人も入り始め、高尾には立っている人も出てきました。徐々に都心に近づいていきました。さて、スケジュールでは面倒なので省略しましたが、武蔵野線経由のはずでした。ところが、「特別快速?まっなんとかなるでしょう」と思ってのんびりしていましたが、気づくと乗換駅である国分寺駅を出ていました笑。仕方がないのでそのまま新宿へ・・・。新宿で埼京線に乗り換えました。途中で電車が止まり10分くらい閉じ込められました。サラリーマンの1人が「ええい!くそっ!!」というふうに苛立って突然ドアを蹴ったのが驚きました笑。まあ、いくら暴れたってどうしようもないんですけどね・・・。浦和駅にて入場券をゲットして、大宮駅で高崎線に乗車しました。さすが花の東京。混み具合も素晴らしい!!笑。1年前には東京〜横浜で初通勤ラッシュを経験したのですが、今回は上野・新宿〜高崎方面ですが、こちらもすごかったです。でも、運良く途中で座れましたが、周りのサラリーマン陣がちょっと怖いですな・・・笑。
 終点の高崎に着いたのですが、群馬県の県庁所在地駅は3つ隣の前橋駅です。ああめんどくさいと思いつつ乗り換え、前橋駅に到着しました。夜に到着したので何もありませんでした。というわけで、軽い夕食買い出しのために最寄りのコンビニへ。スクラッチのくじ引きでお茶をあてたのですが、削ったのが電車に戻ってからです。どうせ当たりやせんと思っていたもんで笑。帰りは上野駅へ直通に乗りました。さすがにこの時間に上野駅へ向かう人はいないのでしょう。ついに上野駅まで隣に誰か座ることはありませんでした。それにしても上野駅に着くまでの2時間が暇でした笑。上野駅に着いたら宿場に行きました。初東京と同じカプセルホテルあずまです。でも、宿泊したのが今回が最後でした。なぜって?それはその後2回休憩利用しましたが、2回目の休憩利用で断れた挙句にフロントの対応が下手だったから笑。それ以来、休憩でも利用してません笑。常識に考えたら休憩利用が出来ない場合は入り口の看板に満室などを掲げておくべきですね。その後、東京での宿泊はもっと安くて快適な南千住の2畳半の個室にしています。新宿のちょっと豪華なカプセルも利用したことがありますが、システムがわからなすぎです。

 3日目(22日、土曜)

 上野発(8:02)→宇都宮着(9:42)→同発(9:58)→日光着(10:42)→日光東照宮など観光(陽明門は江戸時代らしくなかった・・・)→日光発(14:18)→宇都宮着(14:58)→同発(15:02)→小山着(15:37)→同発(15:40)→水戸着(17:14)→ドトールコーヒーでひと休み→水戸発(17:56)→上野着(20:02)・・・東京駅へ移動・・・22:50発の夜行バス「ドリーム京都3号」にて京都へ

 日光では。。。
 3日目も快適な晴れ空が広がっていました。ちょっと早めに宿を出発し、駅そばを食べました。8:02に快速ラビットという名のかぼちゃ電車で宇都宮へ。なぜか全然混まなかったですね。東京へ向かう人は多くても、東京から出る人は少ないのかもしれません。宇都宮駅で日光線に乗り換え、特に変わったことはなく日光駅に到着しました。変化がないっていうのはあまり好きではないです笑。と言いながら・・・
 さて、日光の改札口を出てバスで行くか、歩いていくか悩みました。と言うのもバスが出てしまったのかないからです笑。仕方がないので、歩くことにしました。観光地図を見てあまり遠くなさそうに思いましたし。。。日光杉並木があるようなので、その周辺を歩いて行くことにしました。「すごいねこの杉並木は・・」と感心していましたが、すぐに終わってしまいました笑。バス停がわからないんで、その後はひたすら歩きです。甘かったですね。日光3社の入り口まで1時間かかってしまいました笑。でもそのおかげで、日光はゆばの名所でもあるとわかりました。転んでもタダでは起きませんよ笑。
 さて、日光3社のうち、一番有名なのは陽明門です。国宝なのは知っていましたが、余りにも白すぎて江戸時代のイメージとはかけ離れているのでちょっと微妙なのですが笑。とりあえず広い境内をすみからすみまできちんと巡った後、日光3社を後にすることにしました。中禅寺湖行きの道路って結構混むのですね。これも勉強になりました。ところが、「バスは。。。。」1時間後でした笑。勉強できてんだかできてないんだかよくわからないですね・・・仕方がないので、また歩きました。1時間後に日光駅に着くともう汗でビショビショです。しかも電車が行ったばかりだし笑。なんだかんだで日光を後にしました。「きっと徳川家に祟られてるんだな」と思いました笑。
 次の目的地は茨城県庁所在地である水戸駅です。しかしのどかなローカル線。結局、最後まで隣には誰も座ってきませんでした。このあたりに住んでいたら気持ちいいだろうなと思いました。さて水戸駅では、駅前の広場に水戸黄門に助さんと格さんを従えた銅像がありました。どうも、待ち合わせ場所になっているらしく、周囲には人だかりでした。これでは写真を撮りたくても撮れないです笑。仕方がないので、瞳にしっかりと焼き付けておきました笑。時間があるので(と言っても30分だけ)、駅そばにあったドトールコーヒーで一息。アイスコーヒーの味は神戸と同じでした笑。
 水戸駅を後にして上野駅に戻ります。常磐線の普通電車です。少しずつ日が暮れていき外は暗くなりました。都会に挟まれた田園地帯をゴトンゴトンと走っていくのですが、相変わらず誰も座らない奇妙な北関東の旅でした。東京に近づくにつれて外も明るくなってきたのですが、ここであることに気づきました。「これ普通電車やろ?なぜ停車しないんやろ?」そのなぞは、後で分かったことですが、いつもの常識とは裏返された事実がありました。東京圏のみの常磐線と水戸まで延びる常磐線とでは普通と快速の意味が逆転していることです。例えば南千住駅では水戸からの常磐線普通電車は通過してしまい、東京圏のみでの常磐線での快速は停車します。あとになって冷静に考えれば普通なのですが、当時としては非常に驚いたものでした笑。
 上野駅に到着し、普通に東京駅へ移動し、夜行バスのドリーム京都号に備えました。
 22:50発なのですが、すごい暇ですね笑。これが経験になって、今後の夜行バスは一番最初の便に乗ろうと決めました。仕方がないんでうろちょろしました。でも、地下街に行ったって閉まってるんで退屈です。そこらへんに座って待つことにしました。それにしても、ペットボトル飲料の売れ行きは凄まじいようで、冷蔵庫から出してもぬるかったです笑。
 ようやく出発。運悪く1階席の4列シートでした笑。さらに運が悪いことに4列シートには8人席なのですが、乗客3人にもかかわらず、隣にお兄さんが座っていました。お兄さんには悪くないのですが、こういうときは離して着席して欲しいと思いました。途中で休憩。ポカリを一気飲み。さあ再度出発。でも着席する時にお兄さんに脚が当たってしまい起こしてしまいました(スミマセン)。
 翌朝、五条坂前で目が覚めました。お兄さんは隣の席に移って寝ていました。京都駅に着いたのですが、行きとは違う気だるい雰囲気の中疲れ果てた感じで明石に帰りました、、、
 
 4日目(23日、日曜)

 京都駅鳥丸口に6:40頃着

 気になる運賃は?

 正規の料金では・・・
 1日目・・・アルペン長野号6930円
 2日目・・・JR線510,9km=7980円
 3日目・・・JR線411,8km=6620円 ドリーム京都号8180円
 しかし、青春18きっぷを利用したのでJR線は1日分2300円です。バスも障害者割引を利用すると半額になります。
 その結果、29710円のところを12160円でした。

 初の独立3列シートの感想
 初の独立シートの夜行バスは、行きは快適、帰りは悲惨という感想でした。まあそれは席の悪さがあったと思います。でもそれなりに楽しめましたので、移動手段としては使いやすいかなと思いました。今後も観光先のスケジュールによっては使い分けていくと思います。
 今回の反省として、東京駅初では最悪の場合は1階席4列シートに遭遇する可能性もあるので、今後は必ず3列である新宿発にしたいと思います。(または、座席を前もって指定する)





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