はじめに |
ワンマンカーとは、一般的な路線バスのように、電車の中で直接電車の仕事をしている人は運転手のみの電車です。朝夕のラッシュ時には、車掌も乗車し、スピーディーな運行を手助けしている場合もあります。ワンマンカーは地方交通線にある場合が多く、一部の幹線でもワンマンカーとなる場合もあります。ワンマンカーが存在する理由は、無人駅化により、改札業務も全て電車の中で行い、人件費の削減という意味もあります。もちろんワンマンカーが走る駅、全てが無人駅ではなく、行程の中にも有人駅がある路線もあります。 ワンマンカーの編成数は1両がほとんどで、朝夕のラッシュ時には2両編成以上になることもあります。車掌が同乗している場合はワンマンカーではありません。 |
乗車と降車の仕方 |
さて、ワンマンカーの乗車方法ですが、一般的にバスと同じです。 乗車駅では、自動切符販売機がある場合はあらかじめ購入します。販売機が設置されていなかったり、買う時間がなかっても電車の中で発券される整理券を取れば良いので大丈夫です。電車が来ると1両編成の場合は運転手と逆側の扉から乗車します。2両編成の場合は、進行方向に向かって1両目の運転席の逆側の扉が開きます。これが入り口です。無人駅の場合は、2両目の扉は開きませんので注意してください。乗車する際に、「整理券をお取り下さい」というアナウンスが繰り返されます。すると、発声源をたどると、バスの整理券発券機と同じタイプの機械があります。この整理券がきっぷの代わりです。きっぷの代わりとは言えども、もちろん運賃は後で必要です。 降車駅に到着しました。先ほどの整理券には番号か駅名が書かれています。運転席の上を見ると、バスの運賃表と同じタイプの電光運賃表があります。整理券の番号または駅名と電光運賃表を照らし合わせて、ぴったりな運賃を用意し、整理券と共に運賃箱に入れます。もちろん運賃箱に備え付けてある両替機で紙幣の両替もできますが、最高でも千円札程度にしておく方がいいです。出口は運転席側の扉から出ます。2両目に居る乗客は、1両目の運転席側の扉しか開きませんので、駅が近づいたらなるべく早めに1両目に移るなど降車準備をしておくといいです。 車掌が同乗している無人駅では、乗車はワンマンカーと同じく整理券を取りますが、降車時は車掌に運賃を渡します。たまに車内改札に来ますが、その際に最終目的駅までのきっぷを購入します。この時に整理券も一緒に渡します。渡されるきっぷはいつもの長方形のきっぷではなくて、レシートみたいな薄い紙のきっぷですが、これでも立派な金券ですので破ったりなくしたりしないようにしましょう。 |
特別な方法 |
ワンマンカーでも有人駅に停車します。その場合は、1両目だけしか扉が開かないのではなくて、2両目も開きます。扉が開いたので2両目から降りても構わないです。この場合は、運賃は駅の改札口で渡します。あらかじめいくらかは1両目の運転席上にある電光運賃表で見ておくといいです。また、一部の電車ではデッキにも階段状運賃表を掲げていますので、これでもわかります。 もしも、他線を乗り換えての利用の場合でも、乗車駅から通算して料金を払います。乗り換え先の路線での降車駅が有人駅であれば、改札口で駅員に乗車駅を告げます。駅員が運賃を計算してくれますので、それに従って払ってください。 ワンマンカー、無人駅での降車の際のもうひとつの問題があります。それは途中下車です。一般的に休憩や気分が悪くなったなどでの改札を出ない途中下車は自由ですが、無人駅の場合は、車内で精算となりますので運賃の計算方法は、一旦途中下車をした場合、それまでの距離に応じた運賃を払わなければいけません。きっぷに途中下車可と書かれている場合や青春18きっぷなど一部のきっぷは途中下車は可能ですが、一般的な普通きっぷはその場で回収されるので下車と共に回収無効となります。つまり、例えば残りの有効期間が1日未満で500円のきっぷを購入し、300円区間で途中下車をしてしまった場合は、その場で回収無効となります。もちろん整理券での乗車の場合はタダ乗り防止の為に、途中下車イコール即精算ということになりますので、目的地が遠ければ遠いほど安い方法は使えなくなります。一方、ワンマンカーでも有人駅で途中下車の場合は、きっぷは車内で回収ではありませんので途中下車をしても回収されません。無人駅で回収してしまう理由は、キセル防止や転売防止などが考えられると思います。 |