はじめに | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日本の2大都市である東京と大阪。当然ながら会社の本社や支店などはこの2大都市に集中し、日々多くのビジネスマンが行き交っています。一方、東京ディズニーランドとユニバーサルスタジオジャパンの2大テーマパークを抱えているために観光客も多く利用しています。 その結果、大阪〜東京は交通機関を運行している会社にとっては収入の多くを稼げるドル箱路線とも言われています。さて、今回は昼行と夜行それぞれにわかれて、バス・電車・飛行機に分かれて運賃や所要時間などを比較してみることにしました。最終目的地は東京駅と大阪駅に設定しました。 なお、このページで「昼行」と「夜行」の定義として・・・ 「昼行」 早朝の始発から深夜の終着までの間に目的地に到着できるという意味です。つまり、乗車中に一夜を明かす必要がない交通機関を指します。 「夜行」 出発地を夜に出発し、目的地に翌朝着というダイヤになっていますから、移動中に車内で一夜を明かす必要がある交通機関を指します。なお「深夜バス」という言葉もありますが、短距離の都市間を短時間で結ぶ路線バスですので厳密には一夜を明かす夜行バスには含まれません。 また、利用する時期によって電車と飛行機には繁忙期や閑散期などがありますが、通常期の運賃を基にしています。 (08年04月1日現在) |
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昼行の場合 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
航空機利用の場合 08年4月1日現在 (飛行時間は60分〜70分です) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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別途運賃・・・ 大阪駅〜伊丹空港:バス30分、620円。 東京駅〜羽田空港:バス45分、900円。合計75分1520円。 |
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電車利用の場合 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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別途運賃・・・ 大阪駅〜新大阪駅:東海道本線6分160円。 注)「ぷらっとこだまエコノミープラン」は04年4月1日より乗車前日までに購入しなければならなくなりました。 |
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高速バス利用の場合 08年4月1日現在 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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別途運賃・・・ 新宿駅〜東京駅:中央線14分190円。 |
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まとめ・・・ やはり飛行機を利用すると60分〜70分で最速です。しかし、飛行機の弱点である空港までの遠さがあり、結果としては135分程度かかります。さらに遅くとも出発する15分前までにチェックインする必要がありますので、時間的な不利はさらに高くなります。従いまして新幹線「のぞみ」利用の150分とは差が縮められていますので、運賃的に選ぶと「のぞみ」に軍配が上がると思われます。しかし、飛行機の場合は国内線と国際線共通でマイレージ制度によるポイントが得られますので、東京〜大阪に限らず飛行機を頻繁に利用するビジネスマンにとっては無料航空券を得られるなどの特典制度が大きな武器になります。また、最終目的地が新宿や天王寺だったりすると直通リムジンバスの強みから新幹線よりも速く到着することもあります。 一方、安さを考えると高速バスの東海道昼特急大阪号が片道6000円と安くなりますが、約8時間かかることがネックになります。また、昼特急は学生割引が適用されないことに注意してください。期間限定ながら最安というと青春18きっぷがあげられます。9時間以上もかかるのですが、2300円で移動できるというのは大きいです。しかし、途中乗換えがあるのと、青春18きっぷシーズンは同様に考えている人が多くて座れることが難しい場合もあります。座るためには乗り継ぎ時間をずらすなどの方法も考えられますが、いずれにしても丸一日移動のためにだけ時間が費やされます。 |
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夜行の場合 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
夜行列車の場合 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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注1)指定席料金で利用できるノビノビ座席利用。 注2)乗車中に日が変わる都合で、下り(東京→大阪)を東京〜横浜を前日分普通乗車券を購入し、青春18きっぷ1回分で済ませると、普通乗車券が450円となり、青春18きっぷ2300円に指定席券510円と合わせて合計3260円になります。上り(大阪→東京)の場合は大阪〜大府となり普通乗車券が3570円となるのでかえって損します。 注3)急行「銀河」は08年3月14日発にて廃止になりました。 |
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夜行バスの場合(大阪駅〜東京駅・新宿駅。移動時間はいずれも8時間程度。) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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まとめ・・・ 夜行は一転して高速バスが活発になります。ターゲットは観光客として旅費を安くしたい学生を多く見込んでいることもあるかもしれません。その結果、JRバスの青春ドリーム号を初めとして、旅行会社がツアーの一部として5000円未満の格安バスが多く出てくるようになりました。このような格安バスは観光バスと同じ4列シートであるため、眠るためには物足りないかもしれませんが、翌日の疲れを若さで乗り切れるでしょう。しかし、翌日に商談など大事な予定がある場合は、3列独立シートでも体力的にしんどいため避けたほうがよいかもしれません。 そして、青春18きっぷシーズンには指定席がプラチナチケットとなる夜行快速「ムーンライトながら」。ムーンライトながらは大垣発着のため、大阪からではその移動が面倒な点に欠点があります。また、翌日に東京や大阪で遊ぶのみであれば元を取ることは難しいため、青春ドリーム号などの夜行バスを利用するほうが楽な場合もあります。なお、車内消灯はありませんので寝付きにくいかもしれません。 なお、ツアーバスですが予約方法は最寄の旅行会社ではなくて直接申し込むことになります。サービスとして歯ブラシがついたりするのですが、はっきり言って磨く場所はないと思うのですが・・・また、夜行バスの割引制度には、8000円台の3列独立シートを利用する便以外には適用されません。ツアーバスもあくまでツアーですから割引はありませんし、キャンセルなどの変更には数十パーセントのキャンセル代が必要になってきます。 05年11月からJRバスは「スーパードリーム号」と「超特割青春号」を投入しました。スーパードリーム号はワンランク上の快適さを売りにし、超特割青春号は青春ドリーム号と違ってトイレなし車両ですが、満席時の補助席は何と2100円という最安値の格安バスとなりました。また、ほぼ白紙とも思えるダイヤ改正を実施し、青春ドリーム号もドリーム号と同じくらい遅めのダイヤとなりました。 06年4月からはベッドのように眠りやすいと強調するプレミアムシートを設置した「プレミアムドリーム号」が登場しました。プレミアムドリーム号の1階にプレミアムシート(4席)、2階にはスーパードリーム号と同じスーパーシートを設定しています。これに伴い、「スーパードリーム号」は新宿発着の「スーパーニュードリーム号」となりました。 そしてさらには06年6月14日に「青春メガドリーム号」が登場し、「青春ドリーム号」よりも安い運賃設定、また、その他のドリーム号は全系統が毎日運行となり、「超得割青春号」が「青春ドリーム号」に替わる最安バスとなりました。 進化し続けるJR夜行バスは他の運行会社にどのような影響を与えるのかが今後の見ものです。 |
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終わりに | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
昼行と夜行では、利用層も変化するために交通機関もその需要に応えて変化します。 夜行バスも長い間はドリーム号を例とする8000円台の夜行バスしかありませんでしたが、青春ドリーム号の破格的とも思える5000円のバスが登場し、その成功でさまざまな格安バスが出てくるようになりました。青春ドリーム号登場時には欠点だった到着時刻が5時代という速さは、後のダイヤ改正によってドリーム号とはほとんど変わらなくなりました。時刻表には載らない旅行会社が企画する格安バスも把握しきれないほどたくさん出てきました。 一方、昼行はビジネス客を主要なターゲットとしているため、新幹線と飛行機とで激しい競争をしています。その結果、「のぞみ」の導入や飛行機の格安チケットの導入など乗客側としては嬉しいサービスがたくさん出てくるようになりました。一昔だと飛行機は国による運賃抑制のために常に高いという意識が強かったのですが、緩和後は新幹線とあまり差が出てこなくなりました。 上記であげたように様々なルートがありますが、乗客が交通機関を選ぶ基準は 1、運行会社 2、安さ 3、快適さ 4、速さ 5、サービス などがあげられると思います。しかし、一番の基準は個人の好みですから、例えば料金が高くとも快適に移動したい場合は格安バスは候補から外れます。このように1人ひとり違いますから強いてこれが良い!!とは言いません。実際に乗ってみて自分の肌に一番合う交通機関を見つけてください。 |